2021.01.18

【2021年 年頭所感】ジャパンEコマースコンサルタント協会 川連一豊代表理事「ネットの『おもてなし』がより重要に」

新年を迎え、謹んでごあいさつを申し上げます。旧年中は格別のご厚情に預かり、心より御礼申し上げます。
 
2020年は日本だけでなく、世界中で本当に大変な一年になりました。昨年1月から始まったコロナ禍はすでに1年を経過しようとしています。あっという間の1年だったと感じています。毎年正月に行うJECCICA Eコマース大予測でも、ウィルスの話をほんの少しお話したのですが、ここまでの状態になるとは思いもよりませんでした。
 
2021年のEコマース予測も大変難しく感じます。間違いなくEコマースが伸びるということは分かります。ただ、現状のコロナ禍がどうなるか、それに対応する各国政府の対応、法律の変更、ワクチンや対応する薬の開発、緊急経済対策やデジタル施策を含む、さまざまな施策は日本経済だけでなく、海外の新感染症対策や経済対策など複雑に入り組んでくると思います。
 
一方、比較的近くの環境で考えれば、昨年同様、おうち時間をいかに大切にするか、テレワークやオンラインイベントなどのデジタル環境の整備が間違いなく進むと思われます。このとき、われわれEC業界はどのようにすべきかは、自ずと見えてくると思います。私がECを始めてから言い続けてきた、「ネットのおもてなし」がまさに重要なファクターになるでしょう。
 
私は、OMO(ネットとリアルの融合)の「おも」はおもてなしのOMOと言っていますが、リアルで大切にされてきたおもてなしが、ネットでも「おもてなし」が大事であり、OMOのマージされた中において、さらに重要視されることになります。このOMOを進めるにあたり、カスタマージャーニーの最初から最後までのユーザー情報を取得することで、商品化からサイトの構成デザインといったタッチポイント、CRMなどの個別戦略にD2Cという考えが非常に役に立つと考えています。
 
今は、中途半端なD2Cが多いのですが、この戦略を間違いなく取ることができれば、企業や店舗はこのコロナ禍においても今後のデジタル化が急激に進む中でも生き残って行くでしょう。
 
2021年は大きな岐路になるはずです。EC業界はその最前線を走っています。負けない日本経済を作っていくことは、われわれJECCICAの理念でもありますので、21年も熱く邁進してまいります。

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