2021.01.06

【新春インタビュー】アイケイ 飯田裕会長兼CEO「テレビ通販を成長軸に」

アイケイ 飯田裕会長兼CEO


テレビで着火、マルチで販売


――先般、株式の発行による資金調達でテレビショッピングに投資することを明らかにした。

それは、テレビショッピングを成長ドライバーとして位置付けているからだ。テレビというのは爆発力がある。テレビで受注するだけでなく、最近のお客さまはテレビで見ると検索してECサイトに訪れ、ECでじっくり確認した上で注文する。さらにテレビは広告宣伝効果が大きく、商品の認知性が上がる。

そうなるとチラシやカタログに掲載して、それを生協や通販会社に卸しても売れる。そうするとまた商品の認知性は上がり、今度は家電量販店やホームセンターなどの店頭に置いても売れるようになる。テレビで着火してマルチで販売する流れが出来上がってきたので、そのスピードを上げていきたい。

――下半期あるいは新年に向けての抱負をうかがいたい。

おかげさまで2020年12月4日、当社の株式が東証一部と名証一部に指定替えとなった。しかし、一部上場にふさわしい業績にはまだ足らないと思っている。ようやく当社のビジネスモデルのギアが回り始めたが、これは弾み車と同じで、1回転目と2回転目はすごくエネルギーがいるが、回転し始めるとぐるぐるスピードアップして回るようになる。やっと1回転、2回転、かなりエネルギーを使って社内が回り始めたので、これからはもっとスピードアップして、このモデルがステップアップしていくと思っている。

このビジネスモデルは流通業界の中では、すごく強いビジネスモデルだと思っている。なぜなら、BtoCは製造小売りだし、BtoBtoCは、流通を通さずに小売り機能があるところと直接パイプがつながっているので問屋を介していない。いわゆるメーカーベンダーだ。メーカーベンダーとメーカー小売りの両軸を回している会社は、あまりないと思う。このモデルをどんどんスピードアップして回しさえすれば、おそらく10年先までは成長すると思っている。現段階では自社開発商品比率が65%なので、モデルの完成精度は65%だが、これを100%にしてマーケティングメーカーというビジネスモデルを完成させることに取り組んでいきたい。

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