2021.01.04

【新春インタビュー】 ベルーナ 安野清社長「各事業に厚みを持たせる」

ベルーナ 安野清社長


数字を意識せず目標数値達成へ


――ベルーナの場合、新規事業にしてもM&Aにしても、確実に収益化に結び付けている。各事業を黒字化するコツみたいなものはあるのか?

それはよく分からないが、M&Aの場合、買収した企業に魂を入れられるかどうかだ。魂が入らなければうまくいかない。どういうノウハウを注入するか、成長性・収益性に対する執念だとか、考え方をどう変えるかとか、販売するノウハウ・テクニックをいかに注入できるか、そういったことが重要になるのではないか。

――シンプルな回答だが、実現するのはなかなか難しいのでは?

ベルーナのビジネスは通販もファイナンスもプロパティーもそうだが、すべて素人の未経験者が手掛けている。それだけに「できない」という感覚はあまり持っていない。かえって経験者に任せる方が、先入観があって、それが邪魔をするケースがある。真っ白なキャンバスに色を塗るみたいに未経験者に任せて、2年、3年、5年やっていけばプロになる。

――今期は第4次経営計画の2年目になる。来期は最終年度だが、これまでの手応えは?

好調な事業が100、苦戦事業が50、差し引き50という感じだ。来期は苦戦している事業をいかになくすかだ。第4次経営計画では売上高2000億円、営業利益200億円を計画している。おそらく売り上げはクリアできるだろうが、営業利益をどう作っていくかが課題だ。

――経営計画最終年度への意気込みは?

現在の延長線上で達成したい。ただ、目標達成はやはり、お客さまに喜んでもらうこと、従業員に気持ち良く働いてもらって業績を伸ばすというところが一番大事だ。結果として、数字がついてくるということで、数字が先行しない形で目標を達成したい。

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