2021.01.04

【新春インタビュー】 ベルーナ 安野清社長「各事業に厚みを持たせる」

ベルーナ 安野清社長


ベルーナの今期業績は、新型コロナウイルスによる巣ごもり需要の影響で通販を中心に順調な推移となっている。2020年4−9月期(中間期)の連結業績は、売上高が前年同期比5.7%増の911億3900万円、営業利益は同18.2%増の45億6500万円だった。事業の運営に対する考え方を安野清社長に聞いた。


来期は8つにセグメント再編


――2020年4−9月期(中間期)は増収増益だった。全国紙の広告や新聞折り込みチラシなど、今期も積極的に紙媒体を利用している。

もともと紙媒体からスタートしているからだ。これまでお世話になった印刷業界や製紙業界のためにも減らすわけにはいかない。時代はネットにシフトしているが、確実にカタログのファンは存在する。あくまでレスポンス次第だが、今後も紙媒体を活用していく考えだ。

――来期からセグメントを現状の7つから8つに再編する。理由は?

各事業が成長しているので、分かりやすくするためだ。現状は専門通販事業に集約している化粧品や酒類だが、今期の化粧品売上高は130億円、ワインは80億円となる見通しだ。アパレル店舗は総合通販事業に含める。ここは分かりにくいかもしれないが、あまりセグメント分けが多すぎても困るためだ。和装関連事業は独立した一つのセグメントに分ける。和装を独立させるのは、セグメントを分けてモチベーションを高める狙いもある。

――和装事業に固執する理由は?

着物文化の振興というところにまで踏み込んで伸ばしたいという思いがあるからだ。着物に限らず各事業においてもそうだが、ワインだったらワイナリーを経営する、着物だったら着物の博物館を持つなど、各事業において事業の厚みを持たせていきたいと考えている。ただモノを売るだけじゃなくて、バックグラウンドを作っていきたい。

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