2020.12.28

かっこ、D2C特化型カートシステム「D2Cart」提供 転売対策、未回収取引の防止などの機能実装

不正検知やデータサイエンスサービスなどを提供するかっこは12月23日、D2Cに特化したカートシステム「D2Cart(ディーツーカート)」の提供を開始した。転売リスクの高い、アパレルやコスメの商材を消費者に直接販売するD2Cブランドに対し、転売対策、未回収取引の防止、顧客分析や広告までを1ストップのサービスとして提供する。

「D2Cart」は、かっこの強みである不正検知とデータサイエンスを統合したD2C特化型カートシステム。カート機能に加え、広告配信機能、不正防止機能、カスタマーサクセス機能、自動生成型分析レポート機能を備えている。転売や不正注文を防ぐ不正対策によるブランドの世界観の維持、データサイエンスによる真の顧客のあぶり出し、ブランドのファンになってくれる顧客予備軍を含めた適格なターゲットへのピンポイントな広告などを実現する。

「D2Cart」提供の背景として同社は、世界的なマーケティング調査会社のニールセンによると、ターゲット以外に広告をしている割合が21~34歳で57%、25~54歳で58%を占めていることを挙げ、自社に合ったターゲットを把握できず、無駄な広告を行っているケースが過半数以上もあること。また、ブランド毀損につながる原因には、サイバー攻撃での情報漏洩、悪質転売による粗悪品や価格つり上げによるクレーム、過剰なネット広告やソーシャルリスクなどがあり、2019年度のKPMG調査によると、50%の企業が転売(「金銭・物販の着服または横流し」)の被害に遭っていることを挙げた。

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