2020.12.20

佐川ヒューモニー、電報サービスのEC「VERYCARD」、再利用できる電報などで新提案

取締役・事業推進部長の安達成生氏

電報サービスのECサイト「ベリーカード」を運営する佐川ヒューモニーは2020年11月、電報台紙を眼鏡入れやペンケースとして再利用できる「おりばこ電報」の提供を開始した。従来の電報とは異なった視点で、電報の普及と認知拡大にも取り組んでいる。

同社の電報サービスは、独自性と価格を強みに販促を行っている。送料と文字数込みで1280円(税抜、個人用ECサイト価格)と、手頃な価格で利用できる「VERY CARD」シリーズを提供している。全国どこへ送っても料金は変わらず、350文字を打てる。この価格帯が他社との差別化になっている。「文字が増えるたびに課金され、いつの間にか高額になっていたという心配はない」(同社)と話す。


電報をペンケースなどに再利用できる「おりばこ電報」

約100種類あるデザインから選ぶことができる独自性もある。祝電が約70種、弔電は約30種。台紙のデザインや素材も独自デザインで展開し、「おりばこ電報」の他に、同社のロングセラー商品である「リカちゃん」「ガチャピン・ムック」「ピーターラビット」「水森亜土」のキャラクターを使った電報や、インスタグラムで話題となった「ジャイアントフラワー電報」など、同社ならではの電報サービスも提供している。

電報市場は、年々縮小傾向にあり、2002年にECサイトを開設した当初の流通量は、電報市場全体で年間2700万通ほどあったが、現在は年間600万通に市場が縮小。結婚式の多様化や規模縮小、葬儀の規模縮小、コミュニケーションツールの多様化によって、市場が年々縮小している。

市場が縮小する中でも、冠婚葬祭のあり方は変化しており、祝電や弔電も新たな商品展開が求められているという。時代に合った展開や商品の拡充の継続だけでなく、母の日や、敬老の日を中心とした季節のイベント需要、ビジネス電報の提案を強化し、電報市場全体の底上げを狙っている。


「ベリーカード」
https://www.verycard.net/

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