2020.12.20

電気機器メーカーのマクセル、EC売上は5倍超見込む 除菌消臭機や美容ドライヤーなど人気

佐藤利一担当課長

マクセルは、自社ECサイト「マクセル公式ショップ本店」を含めた2021年3月期のEC売り上げが、前期の約5~6倍で着地する見通しだ。当初の目標と比較しても、約2倍に上ぶれしそうだ。

今年は除菌消臭器の受注拡大が目立ち、EC売り上げを押し上げた。髪を乾かすだけでなく、顔やボディーのケアもできる美容ドライヤー「復元ドライヤー」や、シェーバー(ひげそり)も例年同様に根強い人気を見せている。



「復元ドライヤー」も根強い人気

ECは、2022年3月期に、2019年3月期と比べて10倍の売上高を目指している。「当初の想定よりもかなり早いペースで目標値に近づいている」(ライフソリューション事業本部コンシューマ&ソリューション事業部アカウント営業部海外営業推進課・佐藤利一担当課長)と話している。

除菌消臭器の受注は、今年3月から急伸した。コロナ禍の消費者心理が影響したとみる。「『ウイルス除去』の消費者心理から、除菌消臭器に対する引き合いが高まった。お客さまから大変好評いただいている」(同)と話している。受注増加により、欠品を繰り返すほどの人気ぶりだという。

除菌消臭器の受注増加は9月、10月頃にいったん落ち着いたが、コロナ禍の第3波が到来している現在は、再びニーズが高まっている。


コロナ禍で人気の除菌消臭器

プロモーションは、ウェブではリスティング広告の出稿やメルマガの配信、SNSでの告知を実施。除菌消臭器は、10月からテレビCMを放送している。

今年11月からは、セグメントした顧客向けのメール配信を開始。エリアごとや、購入傾向別の配信などのセグメントを設けて実施しており、現在はその効果のデータを集めている段階だ。「One to One(ワントゥーワン)のマーケティンを広げていきたい」(同)としている。


「マクセル公式ショップ本店」
https://maxell-online.com/

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