2020.12.16

GMOペパボ、EC関連サービスの2020年流通総額が2000億円突破 「カラーミーショップ」「minne」など

GMOペパボはこのほど、ネットショップ作成サービス「カラーミーショップ」やハンドメイドマーケット「minne」、オリジナルグッズ作成・販売サービス「SUZURI」の2020年における流通総額が、12月12日をもって2000億円を突破したと発表した。

今回の合計流通額増加の要因の一つとして、4月の緊急事態宣言以降の外出自粛や実店舗の営業縮小が、巣ごもり消費の拡大と事業者のオンライン販路拡大をもたらし、国内のEC化が加速したことを挙げた。加えて「minne」や「カラーミーショップ」におけるCM放映やキャンペーンの実施といったプロモーション強化や、「SUZURI」の積極的なクリエイター誘致による新規クリエイターの増加など、各サービスの利用促進に力を入れたことが合計流通額2000億円突破につながったとの考えを示した。

サービスごとの流通額伸長の要因について、「低価格・高機能」をコンセプトに掲げた月額制ネットショップ作成サービス「カラーミーショップ」では 4月の緊急事態宣言以降、外出自粛による巣ごもり消費拡大で、「カラーミーショップ」を利用するネットショップでの購入数が高まったまま維持され、1年を通し流通額も高水準なったとしている。

アクセサリーやステーショナリー、家具、生活雑貨、食品など幅広いジャンルのハンドメイド作品が販売されているハンドメイドマーケット「minne」においては、巣ごもり消費の拡大に加え、継続的な作家支援や個人が始めたハンドメイドブランドが拡大し、法人化するケースが増加するなど、ものづくりを取り巻く環境の変化に合わせたサービス展開により作家・ブランド数が順調に増加。ものづくりにこだわったクオリティの高い作品が集まり、より多くの人が自分の好みやこだわりにマッチした作品に出会えるマーケットとなったとしている。その結果、2020年10月には累計流通額600億円の突破に至ったとしている。

イラスト・写真をアップロードするだけで、簡単にオリジナルグッズを作成・販売できるクリエイター支援サービス「SUZURI」においては、新型コロナウイルス感染拡大の影響によるオフラインイベントの延期・中止により、新たな収入源としてオリジナルグッズの販売を始める個人や企業の増加を受け、4月・5月の新規クリエイター登録数が前年同月比218%と大幅に増加。6月以降も増加を続けているという。登録クリエイターの増加に伴う販売グッズの増加が受注数の伸びにつながったとし、期間限定セールを開催した6月には月間流通額が4億円を突破し過去最高(対前年同月比347%に拡大)となるなど、流通額の伸長が顕著な1年となったとしている。

GMOペパボでは「インターネットで可能性をつなげる、ひろげる」をミッションに掲げ、個人を中心としたインターネット上での表現活動を支援する事業を多数展開している。“作品(もの)を売る”ことも表現活動の1つであると考え、インターネット上での表現者を増やし、サービスを通じて活動を支援していく考えを示した。また、事業者や作家・クリエイターの販路拡大に貢献するべく、DX化を推進し、さらなる事業の拡大を目指すとしている。今後の展開として、「カラーミーショップ」では販促支援アプリの提供や管理画面の改善など、「minne」では検索システムの刷新や作品データの充実、「SUZURI」ではデータ分析によるプロモーションの効率化とプロモーションの強化を予定しているという。

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