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「楽天市場出店者 友の会」準備委員会は3月5日、楽天市場出店者の声を集約し、楽天との経営陣と対話できる組織の設立を目指す。発起人の1人である大都の山田岳人社長は、「楽天の三木谷浩史社長と面談し、『共通の送料込みライン(送料込み施策)』の延期について提言した」と話す。「楽天市場」の有力店の経営者12人が発起人となり、すでに「楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー(SOY)」の受賞店など120店が賛同している。今後は加盟店鋪の募集を開始し、年内に5000店鋪の加盟を目指す。
<会見の動画>
「楽天市場」の「送料込み施策」について一部店鋪から反対の声が上げられたり、公正取引委員会が動き出したことを受け、有力店鋪が危機感を募らせ、立ち上がった。12人の発起人メンバーが楽天の三木谷社長との面談を依頼し、2月28日にオンライン会議システムを活用して実現した。三木谷社長へ「送料込み施策」やそれに伴う店鋪支援策「安心サポートプログラム」へ提言した。
発足の経緯と目的
「新型コロナウイルスの影響が広がる中、『送料込み施策』の延期や『安心サポートプログラム』の内容について意見をぶつけた。『送料込み施策』の延期については手応えがある。私たちは4月に延期してほしいと思っている」(大都・山田社長)と話す。
発起人や賛同店鋪は基本的に「送料込み施策」に賛成しているという。「新潟の日本酒と甘酒 越後銘門酒会」を運営する原商の原和正社長は、「公取委の独占禁止法に基づく、緊急停止命令にも反対。1年以上前から説明されており、タウンミーティングなどでの説明も受けてきた。取引条件の変更が一方的になされたとは思っていない」と説明する。
原商の原社長(写真中央)
「送料込み施策」に反対する団体である楽天ユニオンとの違いについては、「『楽天ユニオンは楽天と直接、意見交換を行っていないと聞いている。われわれは直接対話する」(原商・原社長)と説明。一方、「帽子屋 QUEENHEAD」を運営するイマリの久保雅也社長は、「われわれは楽天ユニオンの対立組織ではない。考え方を理解していただき、連携していきたい」と話した。
今後は、会を設立し、加盟店の募集を開始する。店舗の声を基に楽天と対話するだけでなく、地方の店舗同士の連携強化を図ったり、店舗向けの勉強会を実施したりする計画だ。固定の会費を徴収するつもりはないが、勉強会の参加費などで会の運営費をまかなう計画だ。
今後の活動方針
<12人の発起人>
「DIY FACTORY ONLINE SHOP」山田岳人氏
「イーザッカマニアストアーズ」今石雄介氏
「etre! par blue comme blue」松田英昭氏
「京都 きもの京小町」村井洋仁氏
「くまもと風土」吉永安宏氏
「米・雑穀のみちのく農業研究所」長濱洋平氏
「SILVER BULLET」高木孝氏
「chuya-online」高尾太郎氏
「ドライフルーツナッツ専門店 小島屋」小島靖久氏
「新潟の日本酒と甘酒 越後銘門酒会」原和正氏
「帽子屋 QUEENHEAD」久保雅也氏
「森水木のラン屋さん」宮川将人氏
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