2020.12.11

【最安水準の決済手数料】「MakeShop」、新カード決済で『費用』『手間』を大幅削減した狙いは?

GMOメイクショップ MakeShop事業部 MakeShopカスタマーグループ 田村淳部長


GMOメイクショップは12月10日、ネットショップ構築ASP「MakeShop byGMO(MakeShop)」利用店舗向けのクレジットカード決済サービス「MakeShopペイメント」を提供すると発表した。業界最安水準の手数料3.14%〜で導入できるだけでなく、月額費用や導入手続きの手間も大幅に削減している。流通総額で業界トップの「MakeShop」が決済の改革に着手した狙いは何か。GMOメイクショップ MakeShop事業部 MakeShopカスタマーグループ 田村淳部長に聞く。


キャンペーンで月額費用が0円に


「MakeShopペイメント」は、グループ会社のGMOイプシロンと連携したクレジットカード決済サービス。サービス提供は12月17日。VISA、Mastercard、JCB、AMERICAN EXPRESS、Diners Clubといった主要5ブランドに対応している。「MakeShop」エンタープライズプランの利用店舗なら、Visa、Mastercardの決済導入において、決済手数料は3.14%しかからない。初期費用は無料で月額費用も1000円しかからない。さらにサービス開始から1年間のうちに申し込んだ店舗には、月額費用が永年無料になるキャンペーンも展開している。


業界最安水準の決済手数料を実現

MakeShop事業部の田村部長は、「ネットショップ開設のハードルを下げるのが狙い。サイト開設時にコスト面を気にされる事業者は多い。カートを導入し、配送会社を選択し、さらに決済サービスを利用するために費用や手間がかかるとなると、サイト開設までにめげてしまう方もいる。『MakeShop』ではGMOイプシロンと連携した決済代行サービスを提供しているが、そのサービスと比べても初期費用やトランザクション処理料が無料なのは変わらないが、月額費用が4750円かかるところが1000円になっていたり、決済手数料も一律3.6%だったが、3.14%〜と下がっている。業界水準でも3.2〜3.4%なので、それを下回っている」と言う。


決済導入の手間や時間も削減


「MakeShopペイメント」の魅力は費用だけではない。導入にかかる手間や時間も削減している。

「導入のハードルを下げるために、『MakeShop』の管理画面から決済サービスの申し込みを完了できるようにフローを変えた。通常だと決済サービスの申し込みはその決済会社と別途していただく形だが、『MakeShopペイメント』では『MakeShop』で持っているショップの情報を流用し、管理画面から簡単に手続きを済ませることができるようにした。申し込みから決済サービスの利用開始までの期間も既存サービスだと3〜4週間かかっていたが、『MakeShopペイメント』では最短当日に利用を開始できるようにGMOイプシロンと一緒に設計した。入金サイクルも通常は翌々月だが、翌月末に短縮している」(同)と話す。

「MakeShop」は“あなたの「ホンキ」を「本気」でサポート”というスローガンを掲げており、本気でEC事業に取り組む事業者に選ばれ続けるサービスを目指している。そのビジョンのもと、EC事業を開始した店舗の売り上げを伸ばすために、クレジットカード決済を手軽に導入できる環境を提供しているのだ。

「いざネットショップを開設したものの、コストを抑えるためにクレジットカード決済を導入せずに、代引きや銀行振込などの決済だけで運営している店舗もある。決済の利用状況を見ると半分以上はクレジットカード決済が占めており、売り上げを伸ばそうと思えば導入しない手はない。開設しても売り上げが立たなければネットショップは継続できない。そうならないようにクレジットカード決済の導入ハードルを下げたかった」(同)と語る。

導入メリットを感じるのは新規参入店舗だけではない。売上規模が大きいショップのほうが、導入メリットは大きい。

「売れているショップは決済手数料が0.1%変わるだけで収益へのインパクトは大きくなる。『MakeShop』は新規参入から規模が大きく成長していっても利用していただけるように、機能やサービスを強化している。決済も強化し、『ネットショップをやるならMakeShopしかない』と思ってもらえるようなサービスになりたい」(同)と話す。


「MakeShopペイメント」
https://www.makeshop.jp/main/function/makeshop_payment

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