2020.12.11

【「BUYMA」会員数は800万人突破】”特化型市場”で世界をつなぐ エニグモ 金田取締役・谷口経営企画室長に聞く

──他に今期注力して取り組んでいる分野はありますか。

谷口:「BUYMA」の最大の魅力である品ぞろえの拡充は、日々取り組んでいるミッションです。「パーソナルショッパー」と呼ばれる海外在住出品者による商品網が「BUYMA」の特徴ですが、近年は個人出品者に加え法人出品者との連携も強化しています。
ワインの輸入販売を手掛けるリエゾンや、家具のサブスクリプションを手掛けるsubsclife(サブスクライフ)など、企業への出資も積極的に行っています。こうした企業との連携により「BUYMA」でのアパレル以外の取り扱いも日々拡大しています。ユーザーに非日常を提供する「特化型マーケットプレイス」というサービスの世界観と合致し、相乗効果の発揮が期待できる事業者とは今後も積極的に連携を取っていきたいです。

金田:会社の「幹」である「BUYMA」に続く新たな幹として、オウンドメディアやトラベル事業といった事業も進めています。各事業に共通する部分は当社が「BUYMA」で培ってきたノウハウや世界観を活用できるものということです。誰かの損で誰かが得をするという構造はサービスとして決して長続きしません。サービスを使うことで関わる全員が何かしらの利益を受けられるという前提のもと、各サービスを展開しています。


専門性をより高め、唯一無二の市場へ

──今後「BUYMA」が目指すプラットフォーム像を教えてください。

金田:10年以上の歳月をかけ専門性の高い唯一無二のマーケットを構築してきました。サービスの質をさらに磨き、プラットフォームとしての質を高めていく。地道な行為ですが、その繰り返しが重要だと考えています。サービスの拡充とともに、ワインや家具など提供できるスペシャルティの幅を広げていくことが当面の目標であり課題です。

谷口:ECサイトが乱立する中、「BUYMA」だからこそ創出できる価値を追求していきます。現地情報の発信やアパレル人材の交流など、多くの人が関わるCtoCサイトの特性を生かし、時代に求められるサービスを今後も提供していきたいです。


「BUYMA」
https://www.buyma.com/



【プロフィール】
alt

金田洋一(かねだ・よういち)氏=写真左
流通業の財務経理責任者を経て、2010年にエニグモ入社。現在は取締役兼コーポレートオペレーション本部長として、エニグモの全ての管理業務を管掌。強固な内部管理体制を構築し、高成長が続く「BUYMA」を支える。

谷口亮(たにぐち・りょう)氏=写真右
コンサルティングファーム、証券会社の投資銀行部門を経て、2019年にエニグモ入社。経営企画室長として、M&A・IR・資本政策を担当。資本市場での経験を生かし、エニグモの企業価値向上を推進する。

RECOMMEND合わせて読みたい

RELATED関連する記事

RANKING人気記事