2020.12.12

コーヒー豆ECの「カフェテナンゴ」、希少な豆「イエローパカマラ種」など販売 中米3年で培った人脈生かす

栢沼良行社長

コーヒー豆を販売するECサイト「カフェテナンゴ」と同名の実店舗を運営するカヤヌマコーヒーでは、中米産のコーヒー豆を専門で販売している。栢沼良行社長はコーヒーの勉強のために3年間、中米に滞在していたことがある。当時の人脈を生かし、日本では珍しい希少な豆を仕入れ、販売を行っている。

栢沼社長の前職は、コーヒー豆を販売する企業の焙煎士だった。独立を考えた際に、焙煎の知識はあるが生産地の知識がないことを痛感。05年から3年間中米に滞在し、コーヒーについての勉強を行ったのだという。

現地ではグアテマラを中心に、中米各国を回り、農園で学びながら関係性を構築していったという。2008年に帰国してからは、都内深沢に実店舗をオープン。ECサイトも同年に立ち上げた。

現在はSNSを使った集客にも注力しているという。同社では毎週土曜に、コーヒー豆の焙煎のようすをライブ配信しながら販売するサービス「ローストライブ」を行っている。「焙煎の動画はあっても、自分の買った豆が実際に焙煎される様子が配信されることはなかなかない。少しでもコーヒーが届く楽しみが増えればいいと思う」(同)と話している。

販売する商品の中でも特に希少な豆が、グアテマラの「イエローパカマラ種」だ。果実が黄色く、一般的なコーヒー豆の2倍近い大きさの豆だという。パカマラ種はコーヒーの国際的な品評会であるCOE(カップ・オブ・エクセレンス)で3年連続1位になったこともあるとしている。


希少なイエローパカマラ種

そのパカマラ種の中でも、一部の区画でしか作られていない品種を、同社では販売しているという。「当社が扱う品種は、生産自体がかなり少ない。日本向けの出荷は今までになく、同社が初だと聞いている」(同)と話している。


「カフェテナンゴ」
http://www.cafetenango.jp/

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