2020.12.11

【「SDGs」3店舗のリアル】『伝える』ことで『顧客の負』も『応援』に 楽天が啓蒙イベント開催

写真左から「横浜チョコレートのバニラビーンズ」の鈴木愛氏、「イーザッカマニアストアーズ」の浅野かおり氏、「バリューブックス」の鳥居希氏



【横浜チョコレートのバニラビーンズ】

フェアトレードのチョコレート販売


チョコレート専門店「横浜チョコレートのバニラビーンズ」を運営するチョコレートデザインは、フェアトレードのチョコレートを取り扱っている。

チョコレートデザインの通販事業部法人担当 鈴木愛氏は、「2000年に創業し、『楽天市場」に出店した。2008年に八木克尚社長がカカオ豆を作っているアフリカ諸国で子どもたちが労働したり、女性が学校に行けず働いている現状を見てフェアトレードを導入することを決めた。私は2014年の入社だが、フェアトレードにも興味があった」と話す。


チョコレートデザイン 通販事業部 法人担当 鈴木愛氏

チョコレートデザインは同社で使用しているカカオの生産国であるガーナにおいて、チョコレート製造に関する技術提供などを行い、現地のスタッフにチョコレート製造へ参加してもらっているという。さらに、ガーナに学校を設立するなど、社会貢献にも尽力している。

「代表の八木が『食べた人をハッピーな気持ちにするチョコレートを作る人がハッピーでないのは良くない』という思いを持っている。学校建設にはスタッフも驚いたが、現地の子どもたちはもちろん、親の年代は私たちにも近く、離れていても応援したいという気持ちが強い」(同)と話す。


「横浜チョコレートのバニラビーンズ」

若い世代は「SDGs」への関心が高く、こうした取り組みが従業員のモチベーション向上にもつながっているようだ。鈴木氏も「個人的にも安いだけ、美味しいだけではあまり惹かれない。生産背景も気になる」と言う。

「フェアトレードのチョコレート広めていきたいと思っているが、お客さまが買う決め手は美味しさだったり、どんな原料を使っているかだったりする。今度のバレンタインではガーナのカカオ豆を使用したチョコレートのお菓子を開発して販売しようとしているが、美味しさや原料についてもアピールしていきたい」(同)と話す。

チョコレートデザインはガーナの人のためだけでなく、スタッフのことも考えている。スイーツ店はクリスマス時期に徹夜で働いたりすることもあるというが、同社では生菓子は扱わず、日持ちのする菓子を扱うことでスタッフの労働環境に配慮している。顧客や従業員のことを思いやる気持ちの延長線上に、「生産国の人のために」という思いがあるようだ。


「横浜チョコレートのバニラビーンズ」
https://www.rakuten.ne.jp/gold/vanilla/csr.html

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