2020.12.11

【「SDGs」3店舗のリアル】『伝える』ことで『顧客の負』も『応援』に 楽天が啓蒙イベント開催

写真左から「横浜チョコレートのバニラビーンズ」の鈴木愛氏、「イーザッカマニアストアーズ」の浅野かおり氏、「バリューブックス」の鳥居希氏



【バリューブックス楽天市場店】

再販できない古本の買取量を削減


古本の買い取り販売を行う「バリューブックス楽天市場店」を運営するバリューブックスは、買い取っても再販できない古本の量を減らすため、買い取りの仕組みを変えた。

鳥居希取締役は「1日1万〜2万冊の古本が全国から届くが、その半分は再販できない。再販できない本はアウトレット価格で販売したり、ギフトにしたりしているが、それでも残ったものは古紙回収に出している。輸送のコストやエネルギーを考えると、その量を減らしたいと考えた」と話す。


バリューブックス 鳥居希取締役

会員制の買い取りサイトにおいて、2年前に買い取りの送料を有料化した。1箱当たり500円を徴収する代わりに、買い取り金額を約1.5倍に上げた。事前に買い取りできるかを確認しやすいように背表紙を写真に撮っていただくことで、まとめて参考価格を表示できるサービスも提供した。


「バリューブックス楽天市場店」

「買い取りのために送られる古本の量は半分くらいになった。一方、買い取り金額は上がっているので、利用者には満足いただいていると思う」(鳥居取締役)と言う。

有料化する際には、買い取っても販売できない古本があることや、そのコストも買い取り金額に影響していることなどをしっかり伝えたという。さらにオウンドメディアでは古紙回収業者の取材記事を掲載し、買い取れなかった書籍がどう処分されているかなどを伝える取り組みにも注力している。


「バリューブックス楽天市場店」
https://www.rakuten.ne.jp/gold/vaboo/

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