2020.12.09

メルカリ、新作ゼロの「サステナブルファッションショー」開催 コーデ提案で不要な服を再活用

メルカリはこのほど、欧州を中心に広がっている持続可能な消費を促す取り組み「グリーンフライデー」に合わせて11月26日に実施した、家にある活用できていないモノの利活用を促す取り組み「メルカリ グリーンフライデープロジェクト 新作ゼロの『サステナブルファッションショー』のイベントレポートを公開した。

「グリーンフライデー」とは、世界的に大規模セールが行われるブラックフライデー(11月第4金曜日)に代表される過剰消費に対抗し、モノを大切に長く使うなど、地球環境に優しい持続可能な消費を啓蒙する目的で行われている取り組み。先行して取り組みが進む欧州では、ブラックフライデーと同時期に、不要な衣服の交換会やモノを修理して使い続けることを教えるワークショップなどが実施されている。

「メルカリ グリーンフライデープロジェクト」として11月26日に実施した「新作ゼロの『サステナブルファッションショー』」では、家に眠っている洋服を持参した一般参加者に対して、ファッションスタイリストの小山田早織氏、ファッションアドバイザーのMB氏が、自身の不要になった服やフリマアプリ「メルカリ」で購入した服を活用してコーディネートを提案。コーディネートにより息を吹き返した洋服を身にまとった一般参加者がファッションショーを披露した。

自身が手掛けたコーディネートの一例について、小山田早織氏は「お持ちいただいたお洋服は、お母様から譲っていただいたという何十年も前のスカート。大切に長く使っていきたいというご意向を受けて、トレンドを盛り込みすぎず、彼女の持つ女性らしさと品の良さをしっかり打ち出せるように、ベーシックカラーでまとめました。

「メルカリ」で購入した、カルガンラムのジャケットとニットをあわせました。今年はミニスカートやボリュームのあるアウターもトレンドなので、彼女のスタイルの良さを活かし、オーバーコートを着てもあえて身体を隠さないようにスタイリングしました。「サステナブル」が盛り上がり、毛皮のコートなどを着用する機会が減っていますが、すでに製品化されていて「メルカリ」などに出品されているアイテムは、こうして大事に譲り受けていくのも良いことだと感じました」とコメントした。

【<画像>小山田氏とMB氏のコーデはこちら】

MB氏は、「デニムとグレーのカットソーをお持ちいただきました。事前に写真を拝見して、きれいめなスタイルを嗜好されているとわかったので、きれいめなスタイルの中で2つのアイテムを活かすべく、「メルカリ」で購入したコートでドレスライクにバランスを取り、インナーとパンツが大人っぽく見えるように、カジュアルに見える面積を減らすようにしました。また、パンツと靴は同じようなトーンで揃えて足長に見えるようにし、スタイルをよりきれいに見せるように意識しています。

コレクションやファッションショーではトレンドを取り入れすぎて、普段使いしにくいことがあります。今回は街で着られるように「普通っぽいけどおしゃれ」な印象に。ただ、スタンダードに寄せすぎても退屈なので、首元にタイダイ柄のダウンマフラーを巻いてアクセントを加えました」とコメントした。

ファッションショーの後には、小山田氏、MB氏に加え、ファッションデザイナーの丸山敬太氏を迎え、「これからのサステナブルな消費のあり方」をテーマとしたトークセッションを開催。

同イベントに先立ちメルカリが10月に実施した調査では、回答者の45.7%が「購入後ほとんど活用できていないモノを保有しており、そのうち58.5%は『洋服』で占められている」ということが分かったという。活用できていないモノを購入する背景には「衝動買い」があり、「購入時は気に入っていた」(54.9%)、「セール(値引き)されていた」(42.4%)などの理由が挙げられていたとし、現在のファッション業界におけるサステナブルの課題、供給過多な洋服を循環させるためにメルカリにできることなどについてセッションを行った。

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