国内外のビジネス展開が可能なECプラットフォーム「Cafe24（カフェ24）」を運営するCAFE24 JAPANは12月8日、Facebook社が提供する「Facebookショップ」とのリアルタイム連携を開始した。クリック数回の手続きで31億人の「Faceook」利用者向けに自社の商品を自動表示できるようになる。
「Facebookショップ」とFacebook社が2020年5月に立ち上げたサービス。「D2C（Direct to Consumer）」ビジネスを展開する企業がネットショップを通じて「Facebook」「Instagram」上で商品を販売できるようになる。「Facebook」「Instagram」利用者に商品を表示することが可能となり、自社サイトへアクセスや受注拡大を図ることができる。
Facebook社は、同サービスの利用を加速しているグローバルパートナー8社との協業を発表しており、「Cafe24」はECプラットフォーム企業として参加している。「Facebookショップ」はCafe24 Japanの登録会員であればビジネス規模を問わず、簡単に活用できる。
多彩な機能を簡単に利用可能
「Cafe24」とFacebookのデータ連携を実現し、自社サイトの管理画面で「Facebook」「Instagram」上に表示される商品を簡単に管理できる機能を提供する。「Cafe24」で構築した自社サイトに商品を登録すると、「Facebook」「Instagram」に商品画像や詳細情報がリアルタイムで表示されるよう設定可能。商品情報の修正や削除も、別途作業せずにすぐに反映される。
商品ごとに表示される「ウェブサイトでチェックアウト」ボタンを押すと、自社サイトへのアクセスから注文、決済までシームレスに処理される。これにより、事業者は自社サイトのリピーター獲得や売上向上を図ることができる。
商品をシンプルに表示することではなく「コレクション」機能を使用し、おすすめ商品を分類し、表示することが可能。事業者は、自社の現状に合わせて、季節や発売時期、割引商品、スタイルなどを設定し、時間や場所を問わず顧客とつながることができる。
「Facebookショップ」機能を使用することで「Facebook」「Instagram」利用者にシームレスなオンラインショッピング体験を提供することができる。利用者は、スマートフォンを簡単にタッチするだけで、様々な企業やブランドの「コレクション」を確認することが可能。購入したい商品を「お気に入り」に保存することでいつでも簡単に検索することができる。
従来SNSを利用した購買環境を改善するため、追加アプリやWebページに移動する必要なく、「Facebook」「Instagram」上で、多彩な商品を見つける機能を提供する。たとえば、 「Facebookショップ」で作成した商品ページでも、ネットショップの詳細ページ同様の詳細情報やオプションを選択することで商品別の色やサイズなどさまざまな画像を確認することが可能。登録日順、価格順、割引、在庫などフィルターを設定し、顧客ニーズに合わせた商品を簡単に見つけることができる機能も提供する。
これに加え、Facebook独自のビッグデータと機械学習（マシンラーニング）技術に基づいたアルゴリズムで利用者に自動で商品を推薦する機能も提供する。今後は、年齢、性別、興味などカスタマイズ化されたおすすめ機能も追加する予定。
国別商品表示で海外ビジネスも支援
「Facebookショップ」は、海外顧客をターゲットにビジネス成長を目指す国内企業の海外展開を支援する機能も提供する。簡単な設定だけで、北米、東南アジアなど世界中の「Facebook」利用者に商品を表示することで、国別「ターゲットマーケティング」が可能になる。
海外顧客に「Facebookメッセンジャー」「InstagramDM」などチャット機能を活用して、迅速な顧客対応が可能。これにより、オンラインを通じた海外展開をためらっていた国内企業の海外展開を後押しする。
今後、 Cafe24 JapanとFacebook社は、緊密な連携を通じて「Facebookショップ」の機能拡大に取り組んでいく。非対面ビジネスのニーズがますます高まっているグローバルトレンドに合わせてネットショップの成長を積極的に支援する。その一環として、中長期的に商品を表示する領域を「Facebook」が運営するあらゆるサービスに広げていく予定。
「Cafe24」
https://cafe24.co.jp/ 
