2020.12.04

『次世代サッカー観戦』の実験成功 「楽天モバイル」と「ヴィッセル神戸」が5GやARを駆使

スマホを通してピッチ上で来場者同士がゲーム対戦できる

楽天モバイルと楽天ヴィッセル神戸は11月15日、18日の両日、ノエビアスタジアム神戸において、楽天モバイルが提供する第5世代移動通信システム(5G)のミリ波を活用した新しい試合観戦体験の実証実験に成功した。楽天モバイルの5G商用網を活用した実証実験は初めて。実験は「ARを用いた統計&リアルタイム追跡データ表示」「ARを用いた多人数参加型ゲーム実施」「試合開始前のマルチアングル映像による低遅延視聴」の3つ。5GやARを駆使した次世代のサッカー観戦体験の実現を目指す。

「ARを用いた統計&リアルタイム追跡データ表示」では、試合中に観客席から、専用アプリケーションを搭載したスマートフォンをピッチに
かざして操作すると、Jリーグ公式の統計データ(J STATS)を活用した選手の基本情報や位置、シュート数、ボール支配率、オフサイドラインの位置等の情報を、リアルタイムで重ね合わせて表示できることを確認した。




リアルタイム選手の情報やパフォーマンスを表示できる

AR技術を用いて、現実のサッカープレーにスタッツ情報や試合データなどを重ね合わせて表示することで、リアルタイムで詳細情報がわかり、より新しい観戦体験の実現を目指している。


スマホ上で来場者同士がゲーム対戦


「ARを用いた多人数参加型ゲーム実施」では、専用アプリケーションを搭載したスマートフォンをピッチにかざし操作することで、来場者同士が対戦できるサッカーゲームの稼働を確認した。ARクラウド技術により、参加プレーヤーは異なるデバイスから同一のゲームシーンを共有することができる。


来場者同士でARゲームを対戦できる

2チームに分かれ、スマートフォンの画面上に登場した楽天の公式キャラクター「お買いものパンダ」を操作し、ゴールを目指して点数を競い合うゲームを実験した。試合の前後やハーフタイム中に実施する新しいエンターテインメントコンテンツの創出につなげていく。

「試合開始前のマルチアングル映像による低遅延視聴」では試合開始前に、観客席からスタジアムの様子を観覧しながら、専用ウェブサイトで、リアルタイムにマルチアングル(多視点)でスタジアムの映像を視聴できることを確認した。スタジアムに設置した複数のカメラで撮影する映像をストリーミング配信することで、ウェブサイト上で異なるアングルの映像を視聴でき、座席位置からは見えづらい場所をマルチアングルで視聴できる。今後スタジアムで開催されるイベントやコンサートなどでの活用を想定している。


マルチアングルでスタジアムの映像を視聴できる

両社は楽天モバイルの5G技術を活用し、「ヴィッセル神戸」の試合などで、観戦体験を向上させるサービスの開発を今後も推進していく。

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