cotta、連結売上23%増の78.6億円 広告投資で会員増も減益

菓子材料の通販を展開するcotta（コッタ）の、2020年9月期の連結売上高は前期比22.8%増の78億6000万円だった。「巣ごもり需要」による注文増加などが増収要因となった。
　
BtoC部門の売上高は同56%増の33億400万円、BtoB部門は同4%増の21億4000万円。ECモールの売上高は同37%増の2億9800万円だった。
　
BtoC部門の要となる自社ECサイト「コッタ」は、家庭向けの菓子作りキットが好調だった。ユーチューブやSNSなど、デジタル広告への投資を前期よりも約4倍増やしている。
　
今年9月から、パン作りキットをプレゼントする企画を実施し、キャンペーン中に約30万人が「コッタ」に新規登録した。同サイトの会員登録数は、累計で前期比4.1倍の119万人に伸長した。今年9月に2週間放送したテレビCMでも25万人が新規登録した効果があったとしている。これらの広告費の増加により、当期の営業利益は9%減の2億8800万円となった。
　
コッタの黒須綾希子社長は、「キャンペーンで獲得した新規会員のうち2割以上がリピーターになっている。今後も、企画で獲得した顧客の定着化に力を注いでいく」と話す。
　
2021年9月期の連結売上高は前期比20.8%増の94億9600万円、営業利益は同35.1%減の1億8700万円を計画。広告投資をより強化する方針だ。