2020.12.01

WAmazing、総額約8億円を調達 観光から買い物まで訪日外国人の5大消費のプラットフォームを構築

訪日外国人旅行者向け観光プラットフォームサービスを提供するWAmazin(わめいじんぐ)は11月30日、第三者割当増資と金融機関からの長期融資により、総額約8億円の資金調達を実施したと発表した。訪日外国人旅行者の5大消費(宿泊・観光体験・買い物・交通・飲食)の一元的な案内・手配・購入ができるサービスを構築しており、調達資金を生かして事業展開を加速する。

WAmazingは「日本中を楽しみ尽くす、Amazingな人生に。」をビジョンに掲げ、2017年2月から訪日外国人旅行者に対して、国内22か所の国際空港にて無料のSIMカードを付与することにより、旅行中の快適な通信環境を提供しつつ、日本の魅力的な観光情報を、WAmazingのアプリ、WEBサービス、WeChat(微信)などにて発信してきた。インバウンド旅行者の5大消費である「宿泊・買い物・交通・アクティビティ・飲食」のうち、飲食領域以外の4領域でマッチングサービスを展開しており、約33万人のインバウンド旅行者が利用している。

今回のギフティ、電通グループ、住友商事、三井住友ファイナンス&リース、AZファンド2020投資事業有限責任組合などの新規の出資先に加え、東急、ANRI3号投資事業有限責任組合、BEENEXT、みずほキャピタル株式会社、BEENOS、キャナルベンチャーズなどの既存の出資先を引受先とする第三者割当増資を実施した。日本政策金融公庫からの長期融資と合わせて約8億円を調達している。


新規投資事業会社およびWAmazingロゴ

資金調達により、大手事業会社との戦略的協業を引き続き推進しつつ、ウィズコロナ、アフターコロナ時代を見据えた新しい観光サービス拡大のための開発、人材確保を進めていく。

WAmazingの加藤史子CEOは、今回の資金調達について以下のコメントをしている。


2020年、新型コロナウイルスという未知の感染症対策に呑み込まれ、日本も、外国人旅行者数をカウントしはじめた1964年以来、過去最低数を記録しました。コロナ収束後の移動や旅行はどうなるのでしょうか。個人的な見解ですが仕事移動は100%に戻らないのではないかと考えます。もちろん、出張はゼロにはなりません。しかし、今まで5回出張していたものが、3回の出張と2回のオンライン会議になる可能性は十分あり得えます。

今や、私たちは「オンラインで代替可能なもの」「リアルでこそ価値のあるもの」のはっきりした区別を既に理解しました。そして旅は、リアルでこそ価値があるものです。もし旅をオンラインで代替するとすれば、「海岸沿いをドライブするバーチャルツアー」より、「背中に羽を生やして仲間とドラゴンを倒して財宝を手に入れる冒険の旅」のほうがエンターテインメントとして人々をより強く魅了します。旅のオンライン化は、もともとオンラインを強みとする各種エンタメに敵いません。だからこそ、人の五感で感じ楽しむ旅は、リアルにこそ価値があり、リアルの魅力で勝負するものです。その価値を感じる人々の需要はwith/afterコロナ時代にも必ず戻るでしょう。

今回、ご出資いただいた新規投資家・既存投資家の皆さまとともに、WAmazingのプラットフォームサービスを通じて、日本の多様な魅力ある資源を見つけ出し、価値を磨き、国内外の人々に届けることで日本の地域や産業を元気にし、また、観光立国日本の一助となるべく邁進してまいります。

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