2020.11.29

小林ゴールドエッグ、3代目社長がECサイト「たまごのソムリエ」で“おいしさ”にこだわった卵で勝負

小林真作社長

鶏卵の卸業を行う小林ゴールドエッグは、10年前に自社ECを開始した。現在は楽天市場の「たまごのソムリエ」を主力にしてネット販売を手掛けている。

同社の強みは、83種類の鶏卵を取り扱っていることに加え、おいしさをデータ化して販促を行っているところにある。

売り上げの構成は、飲食店やスーパーなどへの卸が大半を占めているが、10~15%程度はECなどで、昨今はネット販売が好調に伸びているという。

同社は法人化して45年目を迎える。法人化する前の時代も含めると50年以上前から鶏卵の販売を行っている。

現社長の小林真作氏は、実質3代目の社長。29歳の時に同社へ入社し、すぐに社長となった。小林社長は、「先代の社長である父親が体調を壊し、病院で検査したら、手遅れという結果に。右も左もわからず、引き継ぎなしで家業を継いだ。当時は不安でしかなかった」と振り返る。

入社当時は、会社のことやお金の流れなどを確認しつつ、業界のことを学ぶ日々が続いた。業界を見ていくうちに、従来の強みと違った販促に商機を見出し、「たまごのソムリエ」として、会社の認知を広げていった。


料理ごとの卵を販売

同社は、本社の近隣の14拠点で5種類の鶏を飼育している。餌の種類、飼い方、飼育年月、サイズなど全てを組み合わせて多品種の卵を開発。1週間に1回は、卵のデータ取りや食べ比べ行い、そのデータを収集して販促に生かしているという。「卵は製造面にフォーカスされがち。しかし、消費者が求めているのは、卵のおいしさだ」と言う小林社長。前職時代に培ってきた商品開発の知見を生かし、料理に合う、おいしく食べられる卵として販促をしている。これまでにデータ取りしてきた卵は200種類以上ある。

ネット販売では、5種類の卵がセットになった「ソムリエたまごセット」など含め19アイテムを提供。ECサイトの運営やデザイン制作は、女性スタッフが手掛ける。女性向けに制作していることもあり、主婦層やプレゼント品として購入する女性が多いという。


「たまごのソムリエ」
https://www.rakuten.co.jp/umitate/

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