2020.11.28

「コメダ珈琲店」、店舗やメディアを活用しEC展開 ファン向け販促を強化

EC運営を担当する伊藤弥生係長

全国850店舗を超えるチェーン「コメダ珈琲店」を運営するコメダホールディングスは、店舗を利用する顧客や、オウンドメディアを活用してECを展開している。ECサイトで販売する商品は、店舗側の販売に影響がないように、コメダのファン向けに販促を強化している。

ECの開始は2017年11月。店舗が近くにないユーザーや少量販売、店舗運営における物販の業務効率化などを目的に開始した。特に、店舗で同社の商品を購入する場合、業務用単位での販売となるため、1個から販売できるツールが求められていた。店舗によっては、単品での販売を行っているところもあるが、資材の準備や緩衝材を入れたりするなどの手間が必要になる。

ECサイトでの販売は、単品で提供しつつ、専用の化粧箱を用意して提供。店舗とは異なる商品を取り扱いつつ、店舗と同様に、同社のファンに向けた販促を行えるようにもしている。

ECサイトでの販売価格は、店舗で売っている価格よりも少し高く設定し、あくまで店舗を生かしたEC展開をコンセプトにしている。

現在、ECサイトでは20アイテムを展開。一番の売れ筋は、保冷力に優れた二重構造の樽型のジョッキ「たっぷりアイス用ジョッキ(EC販売価格は、税込3500円)」。コーヒーカップ類の販売が、好調に売れているという。

2020年4月からは、コメダファン同士で、地域やテーマごとにコミュニケーションがとれるオウンドメディア「さんかく屋根の下」を立ち上げた。同社の社員も参加するコミュニティもあり、ブランディンや認知拡大に寄与している。


2020年4月から実施しているメディア「さんかく屋根の下」

ECサイトにおける販促は、メディアやSNSによる取り組みがメインだが、新商品が出るタイミングで、フェイスブックやツイッターを活用し告知する程度にとどめている。

今後は、商品開発力を軸に、同社のファンに向けた訴求を強化し、自社ECで販促を強化する。販売チャネルを拡大する予定はないとしている。法人からの受注が増えていることもあり、プレゼント品やギフト需要も含めた販促も行っていく予定だ。


「コメダ珈琲店公式オンラインショップ」
https://komeda.shop-pro.jp/

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