2020.11.22

婦人靴専門店「銀座マティノス」、8年で2万人の顧客に提案 店舗の顧客をECに送客

松浦督社長

婦人靴専門店のECサイト「銀座マティノス」を運営するマティノスは、2012年からECを展開している。店舗で購入した顧客をECサイトへ送客してネット通販を強化している。

コロナ禍の影響で2020年3月以降、全体売り上げは減少。一方、これまでに外反母趾や履き心地などに対する課題解決に取り組んできたことが奏功し、店舗で購入した顧客が再びECサイトで商品を求める傾向が強まっているという。

同社の強みは、靴の履き心地を追求した販促にある。松浦督社長は、これまでに2万人以上の顧客に、着用している靴の課題や、悩みを解決する手伝いをしてきた。「商売の基本は、顧客を喜ばすところにある。そうした理念のもと、日々黙々と取り組んできた」(松浦社長)と言い、他社の靴を購入し、研究もしている。遠方で来店が難しい顧客には、電話やメール、LINEなどを活用し、靴に関する相談を受け付け、対応している。


サイトは、履き心地を訴求するデザインに仕上げている

また、販売においては、靴を単に売るのではなく、顧客の課題や要望をヒヤリングした後、顧客の足に合わせた提案を行っている。「15分くらいあれば、顧客の要望に合わせた靴を作ることができる」(同)と言う。また、「パンプスも自分で買って、自分で着用している。日々、製品の良し悪しを研究していると見えてくるものがある」と話す。

創業以来、続けてきたこうした取り組みから、関東以外の顧客から問い合わせを受ける機会が増えている。

ECサイトの利用顧客は関東圏が大半だが、全国から問い合わせが増えているため、通販でも課題解決できるサービスを10月から開始した。「パンプス・ストラップ加工」は、購入したパンプスが歩行中に脱げてしまう課題を解決する宅配サービス。価格は2920円(送料込み、税込価格2420円)だ。

11月12日には、クラウドファンディングを活用し、インソールの販促を実施。目標額はすでに達成している。「これからも一人一人の悩みに真摯に向き合い、一人でも多くの足元を解決できるようにしたい」(同)と話している。


「銀座マティノス」
https://www.matinos-shoes.net/

RECOMMEND合わせて読みたい

RELATED関連する記事

RANKING人気記事