2020.11.12

ヤフー、「PayPayモール」で店舗在庫を購入できる新機能 受け取りは実店舗、宅配を選択可能

ヤフーは11月12日、ECモール「PayPayモール」において、出店企業の実店舗にある商品を購入して近隣の実店舗や宅配で受け取れる新機能の提供を開始したと発表した。11月から「ヤマダデンキ PayPayモール店」が同機能を導入し、全国649店のヤマダ電機の店舗在庫約5800点の購入が可能になっている。

実店舗とECサイトの間で在庫情報が連携されていないケースは多く、ECサイトの商品が売り切れた際には、実店舗には在庫があるのにもかかわらず販売機会を失ってした。ユーザーにとっても、欲しい商品の在庫が近隣の実店舗にあっても知ることができず、購入の機会を逸してしまっていた。
 
ヤフーの親会社であるZホールディングスはECサイトと実店舗をシームレスにつなぎ、ユーザーが実店舗の在庫もウェブ上で確認して欲しいものを希望の方法で購入・受け取りでき、実店舗も店頭だけでなくオンラインでも販売できる世界の実現を目指す「X(クロス)ショッピング」構想を発表していた。ヤフーはこの構想のもと、今年3月より「PayPayモール」上で出店ストアの実店舗における在庫状況を確認できる機能の提供を開始した。
 
「Xショッピング」構想の第2弾として今回、新機能の提供を開始した。ユーザーは出店企業の実店舗にある商品も含めて「PayPayモール」上で欲しい商品を検索、購入できるようになり、商品の選択肢が広がる。購入した商品を最寄りの実店舗で受け取ることができるので、ユーザーは実店舗に行くことで、配送を待つことなく商品を手にすることができる。さらに、実店舗にて実際の商品を手にとって確認したうえで、キャンセルすることも可能。


店頭在庫を購入できる新機能の利用フロー

出店企業はユーザーが実店舗で受け取ることを選択した場合、実店舗の集客につながり、商品を受け取りに来たユーザーが実店舗にある別の商品を購入するなどの「ついで買い」による売り上げ増加も見込める。

新機能は「ZOZOTOWN PayPayモール店」を通じて、一部ブランドでの試験導入も開始しており、対応企業・店舗は今後拡大予定だという。

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