本間氏は2021年のヒット予測キーワードは、「熱狂コミュニティー消費」だと語る。
「日本のアニメやゲームだけでなく、K‐POPなどアジアから多くの世界的ヒットが生まれた。コンテンツを通じてボーダレスに世界のファンがつながっている。2021 年はその流れがより加速し、コミュニティー内の熱狂が消費を動かすと期待している」(同)と説明する。
BeeCruise 本間哲平執行役員 国内ユーザーの越境ECトレンドも発表
BEENOSでは国内ユーザーが海外のECモール「eBay(イーベイ)」の商品を購入できる「セカイモン」というサービスを提供している。今回、「セカイモン」の売り上げデータに基づき国内ユーザーが海外から購入している商品のヒットランキングも発表した。
米国や英国、ドイツの1位には自動車用品が入った。コロナ禍に家で過ごす時間が増えたユーザーが、趣味のためのアイテムを購入する消費行動が活発化している。
BeeCruiseの海老澤佑太マネージャーは、「国内ユーザーの消費キーワードは、『超 趣味活消費』だと考える。従来から人気の海外製カーパーツやモデルカーに加えて、海外版DVDやパソコンパーツ、コレクションアイテムの需要が高まり、密を避けるアウトドア、釣り、自転車アイテムも売れている。レコード、自転車、食器など生活を彩る商品の伸長も目立つ。暮らしの中で海外気分を味わえるアイテムが人気を集めた」と語る。
BeeCruise 海老澤佑太マネージャー 「Buyee」の4Q流通総額は48.7%増
BEENOSが提供する購入代行サービス「Buyee(バイイー)」は、海外ユーザーの代わりに国内ECサイトの商品を購入して配送する購入代行サービス。越境EC対応していない国内ECサイトでも海外ユーザーの注文を受けることができるため、対応サイトが拡大している。2020年7-9月期(第4四半期)における「Buyee」の流通総額は、前年同期比48.7%増と拡大した。
直井社長は、「中国の爆買いが越境ECにも波及してきたのが第2次ブームだとすると、今はコロナの影響もあり、中国以外の地域からの越境ECも伸びている第3次ブームが来ている。越境EC=中国ECと考えるのはもったいない。ECを展開する際に、グローバルを考えるのが当たり前になっていく。当社は越境ECに参入する事業者を大きなコストを掛けずともトータルに支援できるグローバルECプラットフォームを構築している」と話す。