2020.11.10

ユナイテッドアローズ、中間期のEC売上が20.5%増の161億円 EC化率は36.9%まで拡大

ユナイテッドアローズの2020年4−9月期(中間期)におけるEC売上高は、前年同期比20.5%増の161億5100万円だった。EC化率は同15.4ポイント増の36.9%と拡大している。コロナ禍で実店舗の売り上げが減少する中、EC事業が成長し、全体のマイナスを軽減している。

EC事業では「ZOZOTOWN」などECモールでの販売が中心となっているが、コロナ禍で実店舗の営業が制限された中、自社ECサイトの取り組みを強化している。特に販売スタッフによるライブ配信や、オンライン接客などを積極的に展開している。

4月からインスタグラムでのライブ配信を開始し、8月からECサイト上で実施するライブコマース「STYLING GUIDE(スタイリングガイド)」を開始した。10月以降は撮影場所や登場スタッフのバリエーションを広げ、動画の配信数を増やしている。

ライブ配信では、ECサイトだけでは伝えきれない着回しやサイズ感をスタッフが紹介。顧客の質問にリアルタイムで回答するなど親近感の持てる接客が好評を得ている。ライブ配信で紹介した商品の売り上げは、配信前の1週間と比較して平均約40%伸長しているという。

同社単体のリアル店舗を中心とした小売売上高は、同46.7%減の206億8300万円だった。リアル店舗の売り上げは回復傾向にあるが、今後もECと連携したOMO(オンラインとオフラインの融合)を推進し、成長を目指す方針だ。

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