2020.11.09

Bsmo、需要予測AIツールを提供するROXを買収 AI開発サービスの強化と新プロダクトの開発を支援

ROX 代表取締役 中川達生氏 (写真左)とBsmo 代表取締役 清水正氏(写真右)

Bsmoは11月5日、実店舗向け需要予測AIツール「AI Hawk」を提供するROXとの株式譲渡契約に基づき、同社の発行済株式の全取得(完全子会社化)が完了したと発表した。AI/データ分析プロジェクト経験の豊富なROXの子会社化により、最先端のデータドリブンマーケティング戦略の提供を目指す。

Bsmoは、日本から世界へ商品の販売やインバウンド集客を希望する企業を主要顧客とするSNSマーケティング領域のパイオニアとして、広告運用からビジネス改善に至るまでグロースハックをワンストップで提供してきた。2020年4月には、リサ・パートナーズを引受先とした第三者割当増資を実施し、金融面・管理面の強化、D2C新規事業立ち上げやM&Aなど、グローバル経営力を強化した企業体制を整えている。

ROXは「AIの民主化、AIによる業務の効率化」をミッションに掲げ、顧客ニーズに柔軟に対応するAI開発を得意とするデータサイエンス企業。AIの技術を活かして、世の中の業務を効率化し、無駄な残業の削減やフードロスに貢献するだけでなく、売上を向上させることで、人々が楽しくイキイキと働ける社会を少しでも増やしたいという信念のもと、ビッグデータ分析、AIアルゴリズム開発とシステム導入、AIアプリケーションの提供等のデータサービスを展開している。なかでも注力しているという需要予測AIサービスは、大手企業から地元のパン屋のような小売店まで、50店舗以上で利用されているという。

新型コロナウイルス感染症に伴う消費行動の変化に対し、客数予測に特化させたAIの活用により、スーパーマーケット等の混雑予測を可視化する「混雑予想カレンダー」を提供。その予報をもとに利用者の密回避施策を実施し、利用者に行動変容を促すことで、新しい生活様式の普及・定着を促進するサービスも展開している。

Bsmoは、AI/人工知能を活用したビッグデータソリューションの需要が急拡大する中、「マーケティング x AI」をテーマに最先端のデータドリブンマーケティング戦略をクライアントに提供し、さらなる成長を目指すため、AI/データ分析プロジェクト経験の豊富なROXの完全子会社化に至ったとしている。

ROXのデータ分析能力とプロダクト開発力に、Bsmoの資金力・マーケティング力・営業力が加わることで、開発のスピードが向上するとともにケーパビリティが強化されるとし、「AIの民主化」というミッションの早期実現を目指すという。今後は新プロダクト開発にも注力し、人々の消費行動やビジネス行動に関するビッグデータを分析するプラットフォームツールを展開することで、クライアントに対しさらなる価値を提供できるよう邁進していく考えを示した。

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