人気ラーメン店「一蘭」は4~6月のEC売上3倍 システム改修やSNS販促が奏功

6月からは、メルマガによる販促も開始。ECへのコンバージョン率は、他のSNSに比べて高い結果になっているという。メルマガの活用もEC売り上げが伸びた一つの要因と分析している。

SNSやアプリを活用したECへの動線作りにも注力している。インスタグラムでは、一蘭の公式アカウントのほか、お土産商品専用のアカウントも新たに開設した。公式の情報発信とは異なり、顧客が同社の商品を利用した食のシーンの紹介がメインにしている。家でラーメン作りを楽しんでいる様子や、完成したラーメンの写真を投稿するなど、ラーメンと自宅時間を掛け合わせた情報発信に取り組んでいる。

インスタグラムにおける公式アカウントのフォロワー数は2.1万人(11月3日現在)で、お土産専用のアカウントは約1000人となっている。公式アプリは、2016年7月から提供し、会員数は10月6日時点で約50万人になっている。店舗情報のみならず、ECサイトへの動線作りも行っているため、アプリはECサイトの認知向上の一つのポイントとしている。

一蘭のラーメンを食べてみようと一定数の新規顧客の増加は見られたが、引き続き新規顧客を獲得できるかが今後の課題とみている。店舗のある地域に住む人や来店したことのある人は、通販で購入することが多く、リピート率も高いという。出店していない地域への認知と販路拡大が今後の鍵になるとしている。


「おみやげ一蘭公式通販」
https://www.ichiranstore.com/shop/default.aspx