2020.03.02

SBエンジニアリングとジョルダン、「Yahoo!ショッピング」の取扱商品を購入できる次世代型店舗開発

ソフトバンク子会社のSBエンジニアリングと、経路検索サービスのジョルダンは3月1日、商品棚とデジタルサイネージを併設し、「Yahoo!ショッピング」の取扱商品などを手に取りながら購入できる次世代型店舗「QRECS(Quick and Real EC Shopping、キュレックス)」を共同で開発したと発表した。商業施設や駅構内など「QRECS」を設置する施設と、出店を希望する「Yahoo!ショッピング」のストアの申し込み受け付けを開始した。

「QRECS」はECサイトとリアル店舗の融合を実現した次世代型店舗。商品の見本を並べる商品棚とデジタルサイネージを併設しているため、「QRECS」を訪れた消費者は見本を実際に目にし、手を触れて商品を選ぶことができる。オンラインショッピング限定の商品であっても、サイズや素材などを実際に体感しながら買い物ができる他、地方の名産品や旬のものなど、リアル店舗には在庫がない商品も購入できることが特長だ。

購入したい商品が決まった消費者は、「QRECS」に設置されたデジタルサイネージで欲しい商品を選択。画面に表示されたQRコードをスマホやタブレットのカメラで読み取とると「Yahoo!ショッピング」の商品ページに遷移し、そのままオンライン上で購入できる仕組みとなっている。購入した商品は、ECでの購入時同様に指定した場所へ配送されるため、その場からの持ち帰りが難しい大きさや重さの商品も気軽に購入できる。



「QRECS」を設置する商業施設などは、「QRECS」出店者から出店料を受け取ることができるため、空きスペースを有効活用して新たな収益を創出することが可能。一方、「Yahoo!ショッピング」のストアは「QRECS」に出店することで、ユーザーに商品の実物を体感してもらえる他、これまでオンラインではリーチできなかったユーザー層へ商品を訴求することができる。

購入手続き自体はオンライン上で行う「QRECS」は、一般的なリアル店舗と異なり、現場での接客・レジ対応や在庫調整などが不要。また月単位で契約が可能なため、期間限定のポップアップショップの出店やテストマーケティングを低コストで実施できるとしている。


デジタルサイネージの表示イメージ

今後は多言語対応の他、「QRECS」にAIを活用したカメラを設置して通過・滞留人数やサイネージの閲覧数、ユーザーの属性などを計測・分析し、表示内容や出店料の検討の参考にするなど、ユーザーや設置オーナー、出店者にとってより利便性の高いサービスの実現を目指す考え。

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