2020.10.22

「Makuake」提唱の『応援購入』はEC事業者に大チャンス!プロジェクト1万件突破、支援金額3億円超も


オンラインでの販路開拓やファン作りのチャネルとして、クラウドファンディング(CF)を利用する企業が増えている。コロナ禍を受け、デジタル化やEC参入の糸口として、イベント事業者や飲食店がCFを活用するケースも多い。CFのプラットフォームとして存在感を高めているのが、マクアケが運営する「Makuake(マクアケ)」だ。2013年のサービス開始後、掲載プロジェクトは累計で1万件を突破。中には3億円超の支援金額を集めるプロジェクトもある。「応援購入」という新たな価値観を広めるべくテレビCMも展開し、事業を加速している。「マクアケ」を活用し事業展開に成功した事例を、3つの切り口からまとめた。


新商品の発表の場


事業者が「マクアケ」を活用するケースとして最もオーソドックスなものが、「新商品の発表の場」だ。単純な資金調達や商品の販促だけでなく、近年はテストマーケティングの場として有用性を発揮している。

「『マクアケ』には、新しい物や、ストーリーのあるものに共感してくれるようなユーザーが集まってきている。開発した商品の需要を探る場として、活用されることも増えてきている」(執行役員 戦略広報本部長・矢内加奈子氏)と話す。

コロナ禍の影響で生活スタイルや消費動向が変化し、新たな需要が生まれる中、その傾向はより増しているという。

直接接触を避けるための回避グッズといった感染対策用品、「Zoom映え」を意識したTシャツや、家庭内で集中できる環境を構築する「Think Lab HOME」など、「新しい生活様式」を反映させた新商品が幅広い支持を得ている。


家用作業ブースなど「新しい生活様式」に対応したアイデア商品が並ぶ


エレベーターボタンなどで直接接触を回避する用具

感染リスクを回避しながら楽しめるレジャーとして、需要が伸びているキャンプグッズも、プロジェクトの掲載やユーザーからの関心が増しているという。




飲食店のEC参入


コロナ禍の影響を大きく受けた業態に、飲食業界がある。「マクアケ」を活用し、新たなサービスをオンライン上で展開する飲食事業者も増えてきている。

大阪市などに店舗を持つ居酒屋「ぎんすけ」は、家飲み料理専門店としてプロジェクトを掲載。「自宅に居酒屋の体験を」をコンセプトにし、料理セットや盛り付け皿を販売するプロジェクトが「家飲み需要」に響き、大きな支持を得た。


飲食店はオンラインならではのサービスを展開

東京・六本木の豚しゃぶ専門店「豚組しゃぶ庵」は、コロナ禍を受け通常の店舗運営を休止。オンラインでの販路展開と実店舗再開に向け「マクアケ」にプロジェクトを掲載した。

店舗での体験を再現するため、食材に加えて作り方ガイドや店舗のBGMを再現したプレイリストも提供。CFを通じ新たなファン作りを実現している。

「ただ、資金調達のために『マクアケ』を利用するということではなく、その店独自のアイデアにより、プロジェクトを通じて新しい挑戦を行うケースが多い」(同)と話す。

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