2020.10.21

ユニクロ、EC売上は29%増で1000億円突破 コロナ禍のPR奏功、下期は54%増

ユニクロの2020年8月期におけるEC売上高は、前期比29.3%増の1076億円となった。下期(2020年3-8月)のEC売上高は、前年同期比54.7%増と大幅に伸びた。コロナ禍でECのプロモーションを強化したことが増収に寄与した。

EC事業では、デジタル広告やテレビCMでECの情報発信を強化した。アプリ会員向け特別限定価格サービスを開始したことも、ECの新規顧客獲得につながったという。

EC売上高の構成比率は、前期比3.8ポイント増の13.3%に高まっている。

柳井社長は、「デジタル化を進める目的は時代の変化、お客さまの需要の変化を即座に反映して商品を作ることにある。そのプロセスをよりスピーディーに実現するため、パートナー工場に当社の社員が常駐する体制を構築する。1年中、商品を作りながら売っていく体制を実現する」と語る。


物流業を定款に追加


ユニクロの親会社であるファーストリテイリングは定款の一部を変更し、「倉庫業及び倉庫管理業」「運送取次事業」「生花、観葉植物等の植物及び造花の販売」「雑誌、書籍等の各種印刷物、文房具、日用品雑貨の企画及び販売」「医療用品及び衛生用品等の企画・製造・販売及び輸出入」を追加すると発表した。

定款の変更について柳井社長は、「デジタル化した世界では、エンド・トゥ・エンドで、すべてを自分たちでコントロールできるようにならないといけない。全部自分でやると同時に、世界中の本当に優れた個人や企業と一緒にやる。今のハイテク企業と同じような世界になってきていると思う。定款に関しては、その表れだと考えてほしい」と説明した。

グループ会社のジーユーのEC売上高の構成比率が約9%であることを明らかにした。全体売上高から計算すると約220億円になる。前期と比較すると約60%増になったという。

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