2020.10.20

【記者コラム】4カ月後に何したい

4カ月後に何したい

先日、電車に乗っているときに、脱毛サロンの交通広告で、「Q.あなたは4カ月後、どうなっていたい?」というキャッチコピーを見ました。1カ月に1回、合計4回通うという内容の脱毛コースのPR広告でした。深読みのし過ぎかもしれませんが、私には、近未来のアフターコロナの状況を、電車の乗客に想像させる広告に見えました。

「4カ月後」など、近い将来の自分の姿を、顧客に想像させるというのは、サプリメントや化粧品の通販広告がよく使う手法です。特に今は、「少し先の『自由に出歩ける未来』を楽しむために、今は、おとなしく準備をしておきましょう」といった内容のコピーが、刺さりやすいタイミングかもしれません。

ところで、アフターコロナはどんな世界になるのでしょうか。巣ごもり消費でECを利用する層自体が広がりましたから、コロナが収束したからとって、そのことが通販業界にとって劇的なマイナス要因にはならないと予想する専門家もいます。一方で、逆に、ECに参入する事業者も確実に増えていますから、コロナ後は、ライバルが増え競争がさらに激化したEC業界で、どのようにサバイブしていくかが課題になるという見方もあります。

今は、ネットショップの多くが、目先の売り上げや、年末年始の販売戦略に神経を集中させていますが、そろそろ、来年1年間のセールのスケジュールなどを考えてもおかしくない時期です。コロナの影響ばかりに目を向け、特需に依存する方法を考えるのではなく、その先の戦略を今から考えておくべきでしょう。

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