2020.10.18

総菜EC「わんまいる」、売上高が2倍に 4月以降に新規顧客が急増

「健幸ディナー」で届ける総菜の一例

総菜の自社ECサイト「わんまいる」を運営するファミリーネットワークシステムズは、今年4~8月の売り上げが前年同期間比で約2倍となった。9月度の売り上げも8月までと同じ水準で伸長している。現在の会員数は約3万人。コロナの影響が本格化した4月から新規顧客が急増したという。新規顧客の2回目の購入率は約90%に上る。

足元では、フェイスブックやインスタグラムなどSNSへの広告出稿、既存顧客へのメルマガ配信が増収に寄与している。外食の機会が減った人が、居酒屋が提供するような料理やおつまみなどを購入しているという。

オンライン飲み会や在宅勤務も増収要因となっている。「レンジで簡単に調理できるパスタなど、手軽なメニューも人気だ。テレワークの影響で、自宅での昼食に利用する人が増えたからではないか」(取締役)と話す。


レンジで簡単調理(画像はカレーうどん)

人気の詰め合わせセット「旬の手作りおかず(健幸ディナー)」は、1食分(主菜1品、副菜2品)のセットを5食詰め合わせている。初回購入者向けのお試しセット、定期コースも展開。定期コースの配達サイクルは、毎週か、2週に1回かのどちらかを顧客が選べる。おいしさを重視して、総菜は全て個食パックで真空冷凍。商品に直接冷気が当たらないようにしている。食材は全て国内産で、保存料や着色料は使用していない。仕事や育児に忙しい女性などをターゲットとして訴求している。

リピーターの育成はステップメールの配信で促している。既存の自社ECサイトは10月8日にリニューアルし、ランディングページから一貫して注文フォームにつながるようにしている。

今後はリスティング広告の配信を強化する考え。年内に通算300万食超の販売を目指す。

これからの季節商品としては、カレイ、サンマ、淡路牛、高知県の四万十ポークなど、全国各地の食材を冷凍おかずセットに採用する。そのほか、レンジで簡単に調理できるカップ入りの鍋料理など、体が温まるようなメニューの販売を予定している。


「わんまいる」
https://www.onemile.jp/

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