2020.10.12

52%がログイン時に離脱、60%以上がクレカ決済に不安 かっこ、EC&WEBの実態調査の結果公開

オンラインにおけるなりすましや不正アクセスなどの不正検知サービスを提供するかっこは10月8日、画像認証などのユーザー認証における使い勝手やコロナ禍におけるネット通販の利用状況についての実態調査の結果を公開した。セキュリティレベルを上げる際には、ユーザーの使い勝手への配慮も不可欠であることが浮かび上がったとしている。

7月に行ったという同調査では、Webサービスのセキュリティ、ネット通販におけるクレジットカード決済の安心感、コロナ渦でのネット通販の利用について、20代~60代の男女300名を対象に質問を実施。オンラインにおけるユーザー認証としてよく使われている「人間には判読できるが機械にとっては判読困難な数字や写真を使う画像認証」や「携帯電話のショートメッセージを使ったSMS認証」について質問を行った。

ショッピング、仕事、宿泊やチケット予約など、さまざまなサービスがネット上で使えるようになった一方で、情報漏洩や不正アクセスなどのニュースも多く、本人確認のためのユーザー認証を求められる機会が目に見えて増えてきたことから調査に至ったとしている。

Webサービスのセキュリティについて、登録やログイン時にセキュリティ対策で困った経験について尋ねた問いでは、一般的使われている画像認証について、半数以上のユーザーが「ログイン失敗」または「ログイン自体を諦めた」経験があることが分かったという。画像認証以外の「SMS認証」についても、37%の人が「ログインに失敗」または「諦めた経験がある」と回答したとし、認証サービスというアプローチは、ユーザーにとってハードルが高いといえることがわかったとしている。この結果から、サービス運営におけるセキュリティ強化は事業者として欠かせないことだが、ユーザーの負担を考慮することが必要だとの見解を示した。

ネット通販でクレジットカード決済を利用する際の安心感をについて尋ねた問いでは、全体の61%がカード決済に不安を感じていることが分かったという。総務省の調べでも、インターネットを利用している個人のうち不安を感じている人の割合は、「不安を感じる」「どちらかといえば不安を感じる」を合わせると70.7%にのぼったという。一般的と考えられているクレジットカード決済だが、過半数の人が不安を感じながら利用しているのが実態だとしている。



新型コロナウイルスがきっかけで、ネット通販の利用は増加したかを尋ねた問いでは、主に物販などのECサービスの利用が増えたと回答した人は25.8%、ゲームや音楽などのデジタルコンテンツを主とするWebサービスの利用が増えたと回答した人は25.6%だったとし、巣ごもり環境での利用者増加が明らかになったとしている。

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