2020.10.09

オンワードHD、オーダースーツ「KASHIYAMA」が中国展開に本格化 現地ECサイトも開設予定

オンワードホールディングスはこのほど、子会社であるオンワードパーソナルスタイルが取り扱うオーダーメイドブランド「KASHIYAMA(カシヤマ)」において、中国での展開を本格的に始動した。8月15日にオープンした上海の1号店に続き、10月中旬には2号店がオープン予定となっており、中国のオーダースーツ市場における事業の拡大を目指す。

上海1号店の「KASHIYAMA 新華聯大厦店」は、上海市で最も有名な高級ショッピングストリートのひとつである淮海中路(ワイハイジョンルー)エリアの商業施設内に位置する。欧米ラグジュアリーブランドのショップに加え、日系ブランドの旗艦店も集中しているという同エリアにおいて、買い物に訪れる多くの人々に向けてオーダーメイドの新しいスタイルを提案している。


KASHIYAMA新華聯大厦店

中国における新たな販売手法として、グループ現地法人である恩瓦徳時尚貿易(中国)有限公司による地域に根差した店舗運営に加え、SNSを活用したプロモーションを展開することにより、リアルとネットの双方から集客を図っている。「TikTok(ティックトック)」での動画配信による1週間の納品の工程紹介や、「WeChat(ウィーチャット)」を用いたモーメンツ広告の配信、中国最大級の口コミサイト「大衆点評(たいしゅうてんぴょう)」への店舗情報登録などのデジタル施策効果もあり、上海1号店は順調なスタートを切っているという。

上海2号店となる「KASHIYAMA 新虹橋大厦店」は、日本企業が数多くオフィスを構える虹橋経済開発区に位置し、現地企業に務める人だけでなく、日本からのビジネスマン・ウーマンに向けてもブランドの世界観を発信していくリアルタッチポイントだとしている。

今後は、現地ECサイトのオープンも予定しており、ネットの積極的な活用も含め、オーダーメイドをより身近に感じてもらうための様々なサービスを提供していくという。スーツづくりを祖業とする同社の技術力と、生産基盤であるスマートファクトリー「樫山(大連)有限公司第2工場」を有することで実現したというF2C(ファクトリー・トゥ・カスタマー)ビジネスモデルによる高品質・適正価格・短納期というブランドの強みを生かし、現地法人を持つ上海エリアを起点に中国オーダースーツ市場における事業の拡大を目指す考えを示した。

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