2020.10.10

「山田うどん」、ECで販路拡大に挑戦 食品に加えグッズや手作りキットも販売

EC事業部の強化に取り組む中心メンバー(写真中央は山田裕朗社長)

うどんを主力とするチェーン店「ファミリー食堂 山田うどん食堂」を展開する山田食品産業は2020年9月、自社ECサイトを刷新した。サイト名称を「おうち山田うどん」に変更、EC事業を強化している。

従来のECサイトは、商品が単調に掲載されているサイトだったが、サイト内の「売り場」を作り替えた。食品だけでなく、「山田うどん」のTシャツや帽子などのグッズ類、手打ちうどんが作れるキットなど、オリジナル商品をラインアップした。

食品も店舗とは異なるものを用意しているが、店で人気が高いもつ煮込み「パンチ」だけはネットでも販売する。それ以外は、高価格帯のうどんやラーメンをECサイト独自商品として展開している。こうした商品の開発には、同社がこれまでに培ってきたノウハウが生かされているという。


販売好調な手打ちうどんキット

同社の店舗は、女性店長が多いのが特徴だ。おいしい味を提供するだけでなく、来店に伴う付加価値を女性ならでのコミュニケーションで築き、来店客の多くが常連になっているという。「店長は中年の女性を起用している。母親の味のような感覚も提供し続けてきた強みが当社にはある」(同社)としている。

こうした取り組みは、常連客の家族にも広がり、家族みんなで店に来る常連も多いようだ。

こうした積み重ねにより、山田うどんのファンを増やしてきた。グッズ販売も顧客に受け入れてもらえると判断し、販売を開始した。

手打ちうどんキットは、過去に学校給食を提供していた時代を振り返り、家で「おいしいうどんが作れたら面白いのでは」と社員が考案したものだ。山田うどんブランドの付加価値になると考え、すぐに商品化した。

同社は今後、EC事業を新たな収益源に育てていく計画だ。8月にはEC事業部を社内に新設するなど、着々とEC事業の土台を築いている。


「おうち山田うどん」
https://shop.yamada-udon.co.jp/

RECOMMEND合わせて読みたい

RELATED関連する記事

RANKING人気記事