2020.10.09

【コロナ正月元年】おせち商戦は大混戦に オイシックスは注文数1.5倍、楽天はトレンド発表

SLCreationsはおせち動画にタレントの彦摩呂を起用


【生鮮品EC】「Oisix」は前年比1.5倍 自宅用と実家用の購入提案も好評


オイシックス・ラ・大地が9月7日から先行受注を開始した「Oisix」のおせちが、昨年同期間に比べ1.5倍の販売実績となり、好調な滑り出しだ。「例年と比べて、お正月を自宅で過ごすと早く決めた方が増えている」(広報)と分析する。年末の帰省予定が立てられない家庭向けの、自宅用と実家用おせちをペアにした購入提案も好評だという。

冷凍食品を主力に食品宅配を手掛けるSLCreations(エスエルクリエーションズ)は9月3日から、ECサイト「オンラインストア」で、おせちの取り扱いを開始した。年末年始商戦に向けてタレントの彦摩呂を起用した動画の販促も始めた。お試しセットも投入して販売促進につなげる。

5分ほどの動画は彦摩呂が「エスエルクリエーションズ公式ユーチューブチャンネル」で配信している。クリスマス商品を各メーカーの担当者がプレゼンする内容だ。お試しおせち「六華撰」(ろっかせん、一段重の6品目入り、税込1980円)を投入し、新規会員獲得につなげる。

9月25日からは全国紙朝刊に恒例の全30段のカラー広告を出稿。新聞広告とウェブの両方で訴求している。


【スカイネット】予約数は10%増で推移 2万円以上の商品が人気に


おせち通販大手のスカイネットは、今年8〜9月における予約受注件数が前年同期間比10~20%増で推移した。例年より価格の高い高級な商品の人気が上昇している。

新型コロナウイルスの影響により、外出を控えている消費者が高級なおせちを選ぶ傾向があり、購入単価に変化が出た。「毎年1万5000円程度のおせちの予約が多いが、今年は2〜3万円台の商品の予約が伸びている」(同社)としている。

「巣ごもり需要」の拡大に合わせて、テレビCMの出稿量を増加。新商品を5品目追加して、予約を増やした。

2020年は、ネット注文が少しずつ増えているという。同社の通販の売り上げのうち、ECは4割を占めている。ECのうち、8割が自社ECサイト経由の注文だ。

和田陽介専務は、「カニの予約も前年より20%増で推移しているため、今年のおせち商戦の売り上げは前年より10%ほど成長すると見込んでいる」と話している。

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