2020.10.08

トゥエンティーワンコミュニティ、EC売上高30%増へ 「巣ごもり」需要の拡大が要因に

ワインの輸入販売を手掛けるトゥエンティーワンコミュニティの2020年8月期のEC売上高は、前期比30%増となり、20億円を超える見込みだ。コロナ禍での「巣ごもり」需要の拡大が増収要因となった。
 
今年の3月以降、新型コロナウイルスの感染拡大により、居酒屋に行く人が減少したことで「家飲み」需要が伸長した。19年からはインスタグラムの運用代行サービスを導入している。SNSでの投稿内容の質が向上し、20~30代の若年層の流入が拡大した。
 
食品ジャンルの商品ラインアップを強化したことも増収を後押しした。今年4月に、新ブランド「マリアージュデリ」を立ち上げ、食品のジャンルを15品目ほど追加した。守川敏社長は、「ワインを購入した顧客に向けて、ワインと相性の良いチーズや生ハムを使用した料理を販売し、顧客満足度を高めることができた」と話している。
 
コロナ禍で旅行など外出を自粛したことにより、高単価ワインの販売が伸びたことも増収の追い風となった。「しばらくこの『巣ごもり』の傾向が続くとみているので、2021年8月期も30%以上の増収を達成したい」(同)と意気込みを示す。

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