【記者コラム】Amazonは自動販売機？！

最近、あるネットショップの店長から、「ここ最近、Amazonよりも楽天市場への関心度が高まっていると感じる。コロナ禍でECモールを利用する人が増えて、改めてAmazonは“自動販売機”で、楽天は“人”が動かしている、ということを、消費者が感じはじめているのではないか」という話を聞きました。

ECの店長の中には、「Amazonは自動販売機だ」という人が結構多いです。確かに、自分でAmazonを利用していても、そう感じることがあります。前日の夜にスマホでほしいものをポチッと押して、翌日スマホに通知が来て、階下の宅配ボックスの扉を開ければ、なんでも入っているのですから、それは自動販売機以外の何物でもないでしょう。 

私はECの専門記者ですから、Amazonで販売されている商品の多くが、企業が研鑽に研鑽を重ねて商品開発したものだと知っていますし、Amazonの物流倉庫には日夜システム管理やピッキングを行う従業員であふれていることを知っています。マニュアル化された作業を人がこなしているだけだとしても、そこには確かに人の血が通っているのです。自動販売機などとは決して思いませんが、私の子供が、仕組みだけを知って利用したら、自動販売機だと思うに違いありません。

私の子供には、大学に入ってバイトをするとしたら、物流施設のピッキングと、コールセンターのオペレーターは経験させたいと感じました。