新企画「勝てるEC人材・組織の作り方」始動!
プレミアム会員限定の新企画「勝てるEC人材・組織の作り方」だ1回はリポソームビタミンCサプリメント「Lypo-C」などを展開するスピックの芝田崇行社長に若手人材の育成方法について聞いた。今後、同企画を通して、月1~2回のペースで有力コマース企業の人材採用・育成、組織作りのポイントを紹介する。
リポソームビタミンCサプリメント「Lypo-C」などを展開するスピックが、若手人材の抜擢とAIや外部人材の積極活用を組み合わせた独自の組織改革で成果を上げている。
従来の年功序列や経験重視の育成手法から脱却し、若手に大きな権限と責任を与えることにより、目まぐるしく変化する市場環境に即応する事業展開を進めている。
育休復帰しブランド統括
同社の成長をけん引しているのが、30代前半の若手社員を中心としたブランドマネージャーの存在だ。
芝田崇行社長は、「育成を待ってから任せるのではなく、任せてから育てていく」という発想で組織を推進してきたという。
新商品の開発や販路開拓にあたっては、社内公募で自ら手を挙げた意志ある若手に最終決定権を一任しているそうだ。
新ブランドのコンセプト設計から価格設定、予算配分に至るまで、新ブランドマネージャーに包括的な意思決定と結果責任を課すことにより、人材を短期間で経営者目線へと引き上げているという。
その結果、育休復職直後の女性社員がブランド責任者に就任するなど、年休や年齢を問わず意欲ある社員が能力を発揮できる環境が整っている。
自主改革の「本気(マジ)プロ」
こうした若手の挑戦を支える背景には、社員主導で進められる組織文化の醸成がある。同社では、2023年4月に発足し4年目を迎えた自主改革プロジェクト「本気プロ(マジプロ)」を実施している。
同プロジェクトでは、全社的な行動原則として「挑戦を支え合い、称え合う文化」を定めているという。それによって、失敗を恐れずに自発的に打って出る姿勢を評価する土壌が形成されているため、若手が周囲のサポートを得ながら孤立せずに責任を果たせる仕組みが機能しているという。
さらに同社は、生産性を高める手法として、AIと外部の専門家を掛け合わせたオペレーションを推進している。
意思決定とブランドの軸は同社の社員が握り、専門的なクリエイティブやPR、販路開拓などは外部人材のノウハウをダイレクトに補完する。そして、経営陣自らがAI活用を主導することにより、業務の自動化と判断の高速化を実現しているそうだ。
若手責任者が社内リソースの制約に縛られず、迅速に事業を展開できる体制を整えているとしている。
同社は2027年に創業40年目の節目を迎えるという。次世代への成功体験の継承を最重要課題と位置付けているそうだ。
若い世代に対して、自らが事業を作り上げたという実感を抱かせることにより、変化の激しいウェルネス市場における持続的な成長基盤を築いていくという。