美容・健康領域を中心にブランド事業・OEM事業を展開する武内製薬は新たにヘッドスパ市場に参入する。今年12月、ヘアサロン「SENSE OF HUMOUR」を運営するSENSE OF HUMOURと共同で、新たなヘッドスパブランド「S.P.A by SENSE OF HUMOUR」を東京・渋谷区恵比寿に設立する。
「S.P.A by SENSE OF HUMOUR」はウェットヘッドスパとして運営する。「ドライヘッドスパ(水を使わない無水スパ)」ではなく、水やシャンプー台を用いるヘッドスパとして稼働する。美容師免許を持つ人が施術するほか、給排水設備や高機能シャンプー台なども導入していく。
SENSE OF HUMOURはこれまで南青山で運営してきたヘアサロンを同拠点に移転する。SENSE OF HUMOURは既存のヘアサロンを同拠点に移転する。移転後のヘアサロンと「S.P.A by SENSE OF HUMOUR」は同じフロアに併設し、共通の入口・受付からそれぞれのエリアに分かれる構造とする。
武内製薬はこれまでプロテインブランド「THE PROTEIN」や、妊娠中や育児中に使用できるスキンケアブランド「mamacharm」などを展開してきた。
「今回参入した理由の一つがモノ(商品)依存からの脱却だ。現在、当社の事業は自社ブランドとOEM受託の2本柱だが、どちらも物理的な商品を売るビジネスだ。昨今の急激な円安や世界的な原材料の高騰を鑑みると、商品販売だけに依存したポートフォリオでは中長期的なリスクが大きい。強固な事業基盤を作るためにも、商品以外の収益軸を持ちたいという思いがあった。また、AIを中心としたデジタル化が進むなかで、実感を伴うリアルな体験の価値は、今後さらに高まると考えている。デジタルでは代替しにくい体験を提供できることも、ヘッドスパ事業への参入を決めた理由の一つだ」(小倉由渡社長)と経緯を振り返る。
▲小倉由渡社長
現在、ウェットヘッドスパを全国展開できている企業は一部に限られているという。あとは小規模店や、ヘアサロンのサイドメニュー、高級ホテルの付帯施設として機能していることが多い。売り上げが50億円を超えた資金力と組織基盤が整ってきた現在の武内製薬だからこそ、この参入障壁の高さをアドバンテージに変え、トップブランドを狙えるポジションを取りにいきたい考えだ。
ECとの関連性については、SENSE OF HUMOURと共同で、ヘッドスパで使用するプロダクトなどを開発していく計画だ。
「当社の強みであるAmazon・楽天市場・自社ECサイト、さらには他社サロンへの卸売りへとつなげていく。『月1回サロンで感動し、日々の自宅ケアとしてECで定期購入し続ける』というLTVモデルを構築していく」(同)と説明する。
今後は1店舗目のオペレーションと収益モデルを確立させた後、金融機関からの融資を活用しながら多店舗展開へ舵を切る。1号店の運営状況を見極めたうえで、2027年中の2号店出店を目指す。2030年頃には全国10〜15店舗体制を目指していく。
■「S.P.A by SENSE OF HUMOUR」https://www.instagram.com/spa_senseofhumour/?hl=ja