2020.10.06

エスプールロジスティクス、倉庫データ分析を提供 注文・返品を可視化、改善提案も

物流代行のエスプールロジスティクスはこのほど、倉庫データ分析サービス「Synapse(シナプス)」の提供を開始した。注文や返品のデータを分析し、返品数削減や収益拡大に貢献する。データをもとに改善提案も行い、付加価値の高い物流サービスの提供を目指す。

「Synapse」はエスプールロジスティクスの物流代行のクライアント向けサービス。倉庫管理システム(WMS)のデータを抽出し、「注文分析」と「返品分析」のデータを提供。アカウントを提供し、自由にデータを分析できるサービスは有償で提供している。

「注文分析」では、売り上げ・リピート数の推移、決済方法の割合、エリア別の売り上げなどをグラフなどで視覚的に把握できる。平均購入金額・点数やLTVなども分析可能だ。

「返品分析」では、返品額・コストを把握できるだけでなく、返品数・返品率の推移や、返品に至った理由・決済手法の内訳などをグラフで提供している。

これらのデータは期間や地域、商品、決済手法を指定し、さらに詳細に分析することもできる。

「コロナで倉庫の省人化・自動化を図る動きは加速する。倉庫が自動化されたときに物流会社は、単純な商品の保管や出荷だけで差別化はできない。よりレベルの高いサービスを提供するため、分析サービスを開発するとともに、コンサルティングできる人材の採用・育成にも注力している」(小林正憲副社長)と話す。

データをもとに、返品が多い決済手法を見直したり、売り上げの多い地域の販促を強化したりするなど、売り上げ向上やコスト削減につながる提案も行う。さらに今後、「在庫分析」機能も提供する予定だ。



【ECソリューションマップ2020〈物流編〉】
101サービス収録のカオスマップ コロナに強い物流支援を記事紹介
https://netkeizai.com/articles/detail/1948

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