生鮮EC・食品宅配企業にとって成長に欠かせないのが、子育て層の新規顧客だ。共働き世帯の時短ニーズを捉えたミールキットが人気となっているほか、離乳食のレシピの提供で顧客の支持を集める事業者もある。
ただ、サービスの認知を広げて顧客接点づくりを増やしても、子どもの成長に伴って離脱してしまうケースも少なくない。子どもの成長に適したサービスの提案力が各社に求められている。
【CONTENTS】▼【オイシックス「Oisix」】子育て前半から食べ盛りに焦点、LTVの底上げ目指す
▶【ヨシケイ開発「ヨシケイ離乳食レシピ検索」】赤ちゃんの月齢に合わせた献立を提案▶【日本生活協同組合連合会 峰村氏、内田氏】「100か月CO・OP」で子育て層を支援
【オイシックス「Oisix」】 子育て前半から食べ盛りに焦点、LTVの底上げ目指す
オイシックスが展開する食品EC「Oisix」は今期、成長機会である「子育て前半から食べ盛り」に向けた取り組みに力を入れている。子どもの誕生から子育て卒業後で培ったこれまでの強みを生かし、価格や時間、量のニーズを満たすことで、子育て全期間におけるLTVの底上げを目指している。
共働き世帯は、平日の夕食準備にかける時間と手間が大きな負担となっているため、献立に迷いや買い物の手間を減らす「Kit Oisix」や「デリOisix」を中心に、成長段階に合わせたメニュー開発や容量設計を進めている。
温めるだけで完成する「デリOisix」は、4日分の夕食を届ける「デリOisix4daysプラン」が販売開始から登録会員の購入率が向上し、製造体制を強化した。
▲「デリOisix」会員向けインタビューで得られた食べ盛り世帯(小学校高学年~中学生)の家庭に好まれるメニュー傾向をもとに、3人前の専用メニュー開発を予定。ストックのしやすさに対応するため、大容量規格の商品ラインアップの拡充も予定する。
9月3日には新シリーズとして「おやこごはんKit」を投入。離乳食を卒業し、親と同じものを食べ始めた幼児食期の子どもがいる家庭向けに開発した「1つのミールキットで子ども分と大人分の作り分けが簡単にできる2.5人前メニュー」を提供する。
▲新シリーズ「おやこごはんKit」OisixEC事業本部・販売企画室の神田聡美室長は「子育て層の会員がライフステージの変化に応じて継続的に利用いただけるようサービス作りをしていきたい」と話している。