スクロールグループでソリューション事業を手掛けるスクロール360は5月、茨城・つくばみらいに新たな物流センターを竣工した。新センター「SLCみらい」は、敷地面積1万4976平方メートル、延べ床面積約3万平方メートルの規模で、地上5階建の鉄骨造り。土地を含めた投資額は約60億円に上る。リピート通販に強い設備を計画しており、来年3月末までの年度内にマテハンを整備する。
「SLCみらい」は、現在の物流拠点(東海エリア、関西エリア)に首都圏エリアが加わることで、「全国3大拠点での物流ネットワーク」を構築。最適な配送ネットワーク連携が可能となる。
さらに、24時間・365日稼働、国内・海外直結の最速入出荷フローの構築により、EC・通販業務全般のジャスト・イン・タイム構想の完成を目指している。
スクロール360でも、新型コロナウイルスによって物流委託に関する問い合わせが増加している。特に「食品の問い合わせは6月あたりからすごく増えてきた」(鈴木康晴取締役営業部部長)と説明する。
食品ECについては、北海道にある千歳センターで冷凍・冷蔵を手掛けている。このほか、関東と浜松に1カ所ずつあるパートナー企業が対応している。
スクロール360の2020年3月期売上高は、前期比16.3%増の116億2400万円だった。クライアント数は約250社で、そのうち物流ソリューションのクライアント数は約100社となっている。
新規クライアントの獲得は、物流業務のみならず、CRMに関するノウハウの提供といったことも業務受託につなげている。現在、マテハン機器の整備とともに、「マーケティングオートメーションのシステムを構築しており、これらを物流とつなげていきたい」(同)としている。
スクロール360
https://www.scroll360.jp/【ECソリューションマップ2020〈物流編〉】101サービス収録のカオスマップ コロナに強い物流支援を記事紹介
https://netkeizai.com/articles/detail/1948