2026.08.26

銀座リプロ外科、男性の精巣温度と生活習慣を調査 妊活男性の約8割がサウナを利用

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妊活経験・予定ありの男性の約8割がサウナを利用、被利用者の2倍以上も(銀座リプロ外科調べ)

「ナガオメソッドで自然妊娠を目指す」を使命に掲げるマイクロ会 銀座リプロ外科はこのほど、「男性の精巣温度と生活習慣に関する実態調査」を実施し、その結果を公開した。妊活経験・予定のある男性の約8割が過去1年間にサウナを利用しており、妊活経験・予定のない男性の38%と比べて2倍を超えることなどがわかった。

マイクロ会 銀座リプロ外科は、男性不妊治療およびリンパ浮腫治療を専門とする泌尿器科・形成外科クリニック。男性不妊の原因となる精索静脈瘤をはじめ、陰茎湾曲症など男性特有の疾患に対する診療・治療を行っている。

このほど、夏場の股間周辺の暑さ・蒸れ、日常生活における熱に関する行動、サウナ利用状況、精巣と熱に関する認知、妊活経験などの実態を把握するため、一都三県に在住する20~30代男性200人を対象に「男性の精巣温度と生活習慣に関する実態調査」を実施した。調査期間は7月24日。

サウナの利用状況と、妊活経験についてクロス集計行い、「現在妊活中」「過去に妊活をしたことがある」「近い将来に妊活を予定している」と回答した男性を「妊活経験・予定あり」として集計した。

その結果、妊活経験・予定ありの男性56人のうち、過去1年間にサウナを利用した人は82%(46人)だった。一方、「妊活経験はなく、予定もない」と回答した男性97人では、サウナを利用した人は38%(37人)だった。妊活経験・予定のある男性のサウナ利用率は、妊活経験がなく予定もない男性と比較して2倍を超える結果となった。

妊活経験・予定ありの男性56人について、「熱による精子への影響」の認知とサウナ利用状況をクロス集計したところ、「内容まで詳しく知っていた」と回答した32%(18人)は、全員(100%)が過去1年間にサウナを利用していた。また、「何となく知っていた」と答えた37%(21人)は、16人(76%)、「聞いたことはあった」と答えた13%(7人)では6人(89%)がサウナを利用していた。今回の結果から、精巣と熱の関係を知っていても、必ずしもサウナを控える行動にはつながっていない実態が浮かび上がった。


▲精子への悪影響を認知していた妊活男性は、全員がサウナ利用者だった(銀座リプロ外科調べ)

過去1年間のサウナの利用頻度をたずねたところ、「過去1年間は利用していない」が54%(108人)だった一方、46%(92人)は過去1年間に少なくとも1回以上サウナを利用していた。


▲20代から30代の男性の約半数は1年間以内に「サウナを利用している」(銀座リプロ外科調べ)

利用頻度の内訳は、「年に数回」が15%(30人)、「2~3か月に1回程度」が5%(11人)、「月1回程度」が6%(12人)、「月2~3回」が11%(23人)、「週1~2回」が6%(11人)、「週3回以上」が3%(5人)だった。

男性200人に対し、精巣周辺を繰り返し温めすぎることで、精子の状態に影響する可能性があることを知っていたかと質問したところ、「知らなかった」が53%(106人)と半数を超えた。「何となく知っていた」は25%(50人)、「聞いたことはあった」は10%(20人)で、「内容まで詳しく知っていた」と回答した人は12%(24人)に留まった。20~30代男性の半数以上が、精巣への熱が精子の状態に影響する可能性を知らず、内容まで詳しく理解している人も約1割にとどまる実態が明らかになった。


▲精巣を温め続けるのは精子の状態に影響を与える。男性の半数は知らなかった(銀座リプロ外科調べ)

精巣が身体の外側にある主な理由を知っているかたずねたところ、「精子をつくるために、体温より低い温度を保つ必要があるからだと知っている」と回答した人は22%(44人)だった。一方、「知らなかった」は48%(96人)、「何となく知っている」は17%(34人)、「聞いたことはあるが、理由までは知らない」は13%(26人)となった。精巣が体の外側にある理由まで正しく理解している男性は約5人に1人にとどまり、「精巣と熱」の関係そのものが十分に知られていないことが分かる結果となった。


▲精子をつくるために体温より低い温度を保つために精巣は体の外にある。正しく理解していた男性は2割に留まる(銀座リプロ外科調べ)

「精巣は体温より低い環境に保たれていること」や、「精巣周辺を繰り返し温めすぎることで、精子の状態に影響する可能性があること」について情報を提示した上で、今後見直したい行動についても質問した(複数回答)。

妊活経験・予定ありの男性56人では、「サウナ室に入る回数を減らす」が36%(20人)、「サウナの利用頻度を減らす」が32%(18人)、「サウナ室に入る時間を短くする」が30%(17人)となった。また、「妊活中はサウナを一時的に控える」は23%(13人)、「精液検査・精巣の検査を受ける」は12%(7人)、「医師に相談する」は14%(8人)だった。一方、「特に見直すつもりはない」は12%(7人)だった。精巣と熱の関係について知ることで、妊活を経験・予定している男性の約3人に1人が、サウナの利用頻度や時間、回数を見直したいと考えていることが分かった。


▲情報をインプットした妊活男性の3人に1人は「行動を見直ししたい」と回答(銀座リプロ外科調べ)

日常生活で行っていることをたずねた問い(複数回答)では、「脚を閉じた状態で長時間座る」が26%(51人)で最も多く、「身体に密着する下着や衣服を着用する」が17%(33人)、「PC・タブレットを膝や太ももの上で使用する」が16%(31人)、「熱めの湯船に入る」が15%(30人)、「1回20分以上湯船に入る」が12%(23人)、「高温環境で長時間仕事をする」が10%(20人)だった。このほか、「長時間、自転車・バイクに乗る」が8%(16人)、「サウナを利用する」が7%(13人)、「岩盤浴を利用する」が6%(11人)、「シートヒーターを使用する」が5%(10人)などとなり、「特に当てはまるものはない」と回答した人は38%(75人)で、反対に、何らかの行動に該当した人は63%(125人)だった。


▲普段の生活習慣の中で精巣を温めやすい行動は多い(銀座リプロ外科調べ)

1日の座っている時間について尋ねたところ、6時間以上座っている人は47%(94人)、8時間以上座っている人は27%(53人)だった。サウナだけでなく、長時間の座位や衣服、入浴、パソコンの使用方法など、日常生活の中にも精巣周辺に熱がこもる可能性のある行動が複数存在していることがわかった。

「今年の夏、日常生活の中で股間周辺の暑さや蒸れを感じることがありますか」とたずねたところ、「ほぼ毎日感じる」が26%(53人)、「週に数回感じる」が23%(45人)、「ときどき感じる」が20%(40人)となり、合わせて69%(138人)が「ときどき」以上の頻度で暑さや蒸れを感じていると回答した。一方、「ほとんど感じない」は10%(20人)、「まったく感じない」は21%(42人)だった。


▲7割の男性が近くが股間が暑い・蒸れる体験をしている(銀座リプロ外科調べ)

暑さや蒸れを感じる場面についてたずねた問い(複数回答)では、「屋外を歩いているとき」が44%(88人)で最も多く、「通勤・通学中」が27%(53人)、「デスクワーク中」が21%(41人)、「スポーツや運動中」が16%(32人)、「電車・バスで座っているとき」が16%(31人)、「自宅で長時間座っているとき」が15%(29人)となり、夏の日常生活のさまざまな場面で、多くの男性が股間周辺の暑さや蒸れを経験している実態が明らかになった。


▲暑さや蒸れを感じる場面は「屋外を歩いているとき」が44%で最多

股間周辺に熱がこもらないよう、現在行っていることをたずねた問い(複数回答)では、「通気性のよい下着を選ぶ」が32%(63人)、「冷房や扇風機を使用する」が23%(46人)、「ゆったりした衣服を着る」が23%(45人)、「汗をタオルやシートで拭く」が19%(38人)、「定期的に立つ」が16%(31人)となった。 一方で、「特に対策していない」と回答した人は38%(75人)にのぼった。69%(138人)が夏に股間周辺の暑さや蒸れを感じている一方、熱がこもらないような対策を特に行っていない男性も少なくないことが分かる結果となった。


▲4割は股間周辺の熱対策は何もしていないと回答(銀座リプロ外科調べ)

銀座リプロ外科は、「精巣と熱」を考える上でより多くの男性に知ってほしい疾患として「精索静脈瘤」を挙げた。精索静脈瘤は、精巣の周りにある静脈で血液の逆流が起こり、静脈が拡張する疾患で、精巣周辺の温度上昇につながることがある。

男性の約15%にみられるとされている。男性不妊を考える上で重要な疾患の1つで、サウナによる熱は、一定の時間が経てば自分の意思でその環境から離れることができる。一方、精索静脈瘤では、本人が気づかないまま精巣周辺で静脈血の逆流が続く場合がある。永尾光一院長は、この状態を一般の人にも分かりやすく説明する際、「精索静脈瘤は、精巣にとって24時間365日、サウナに入っているような状態」と表現している。

今回の調査では、サウナという身近な生活習慣から「精巣と熱」の関係を知ってもらい、その先にある男性不妊の原因の1つ「精索静脈瘤」に関心を持ってもらうことを目指している。

調査の結果を受け、東邦大学 名誉教授/銀座リプロ外科 院長の永尾光一氏は、「今回の調査では、妊活を意識する男性ほどサウナ利用率が高い一方で、精巣への熱の影響を詳しく知らない方が多いことが分かりました。精巣は熱の影響を受けやすい臓器です。サウナを一律に否定する必要はありませんが、妊活中や妊活を予定している方は、精子と熱の関係を知った上で利用頻度を考えることが大切です。また、精索静脈瘤では精巣周辺に温かい血液がとどまりやすくなります。私は分かりやすく、『精巣にとって24時間365日、サウナに入っているような状態』と説明することがあります。妊活中の方や精液検査の結果が思わしくない方は、サウナなどの生活習慣だけで判断せず、精索静脈瘤がないか1度エコー検査で確認していただきたいと思います」と話した。

「今回の調査では、妊活経験・予定のある男性ほどサウナ利用率が高い一方で、精巣への熱の影響を詳しく理解していない人が多いという、『行動』と『知識』のギャップが明らかになりました。今後もYouTubeや各種調査を通じて、サウナを過度に避けるのではなく、『精巣は熱の影響を受けやすい』という基本的な知識や、男性不妊の原因の1つである精索静脈瘤について分かりやすく発信してまいります。また、妊活中の方や精液検査の結果が思わしくない方が、生活習慣だけを原因と自己判断することなく、必要に応じて精索静脈瘤の有無を触診やエコー検査で確認するなど、早期の相談・受診につながる環境づくりにも取り組んでまいります」とコメントした。

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