【記者コラム】これから差が出る飲食店通販

9月から、飲食店のネットショップを集中的に取材しています。飲食店の特集ができたら面白いかも、とふと考えたことがきっかけでもあります。

新型コロナ発生時に比べ、店舗も、稼働を始め、事業者は店舗の運営に集中するだろうと思っていました。が、蓋を開けてみたらそうでもありませんでした。

現在、飲食店のネット通販は第3フェーズに入っていると感じています。2020年3月頃が第1フェーズで、通販をひとまずやろう、そして何とかして売り上げを確保しよう、とする状況です。

第2フェーズは6月頃、通販サイトを開設したけれど、売り上げが上がらない。どうしたら良いのか施策を考慮した上で、サイト運営を行う。

そして9月、10月からは第3フェーズに突入。これまでのフェーズをまとめた施策を行い、やっても売り上げが取れず、何かが違うことに気付き対応を図る、といった感じです。

これは、今、飲食店を取材していて私が感じていることです。特に9月は、飲食店のECサイトの開設が相次ぎました。サイトを見ると試行錯誤された作りになっており、見せ方や売り方も2020年3月頃と比較すると劇的に変わっている印象でした。

年末の12月頃までを最後の第4フェーズとし、ここまでに売り上げが多少でも取れている状況になっていれば、物販系ＥＣとは違った飲食店ECの確立となると感じています。

ひたむきに、A/Bテストを繰り返し、軌道に乗るまでやり切れるか、ここが勝負の分岐点でしょうか。