2020.10.04

病児向けEC「チャーミングケアモール」開設は長男の入院が契機 「困りごと」で商品絞り込み可能

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サイトの開設は、石嶋瑞穂社長の長男が白血病で長期入院し、付き添った経験がきっかけになっている。

時間も体力も削られる中、病院からはカテーテルカバーなど外見上のケアグッズの用意を求められた。「マーケットが小さいためなのか、市販品の購入はできなかった」(石嶋瑞穂社長)と振り返る。

ケアグッズを見舞い品としてプレゼントされたら、病児とその家族にとってとても気の利いたプレゼントになると考えた。「病児に付き添う保護者は自分たちの負担を抱えてしまいやすい。ケアグッズの見舞い品は、周囲に困りごとを共有したり、コミュニケーションを取るきっかけになる」(同)と話す。

こうした経験と思いから、ECサイト開設に踏み切った。SNSの配信やユーチューブを通じた紹介動画を活用し、サイトの流入につなげている。

「チャーミングケアモール」の前身のECサイトでカテーテルカバーの製作キットを販売したときは、2カ月間で20セットが売れた。予想を大きく上回る引き合いがあり、需要を感じたという。

サイトで展開する商品は、病気や障害に関するケアにとどまらない。保護者が病児の長期入院などに付き添うことで、病児の兄弟のメンタルが不安定になる問題の緩和に役立つ商品も展開している。家族で使う伝言板や、親子で一緒に作れるスクラップブックセット、ぬいぐるみ製作キットなどだ。

今後はオフラインでの販売も視野に入れていく。2010月9~11日は、神戸マルイで期間限定のショップをオープンする予定だ。


「チャーミングケアモール」
https://charmingcaremall.com/

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