2026.06.11

【売上2倍超のその先を聞く】Aiロボティクス 龍川誠社長 「『時価総額1兆円』に向け長期的な成長に強い自信」

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AIロボティクス 龍川誠社長


化粧品ブランド「Yunth(ユンス)」などを展開するAiロボティクスは、2026年3月期の売上高が前期比2倍超の293億5900万円、営業利益が同53.3%増の38億200万円だった。2026年3月期の決算発表後、積極的な先行投資に伴い、営業利益は期初予想を下回ったことなどから、株価の大幅な下落に見舞われた。ただ、リアル店舗(実店舗卸)への構造転換やM&Aによるシナジー創出など、その布石は着実に打たれているという。龍川誠社長は、「短期的な成長目標の達成を確かなものにしつつ、『時価総額1兆円』など中長期的な成長に強く自信を持っている」と話している。



4Q投資の真意と前期の反省


――決算発表後の株価下落を受け、市場からは懸念の声も上がっている。


株主や投資家の皆さまに損失とご迷惑をおかけしたことについては、大変申し訳なく思っている。お声は真摯(しんし)に受け止めている。市場に対して「利益2倍」といった高い期待値を持たせながら、四半期ごとの短期的な数字を求める株式市場と、当社の投資のタイミングについての考えとの間にギャップを作ってしまったことは、前期の大きな反省点だ。

ただ、経営判断としての自信は一切失っていない。第4四半期に実施した実店舗向けの卸販売への構造転換とマーケティング投資は、市場が春に大きく動くタイミングを捉えた極めて適切な前倒しであった。

将来的に「あの時の投資判断は間違っていなかった」と言えるようにしていく。目の前の数字にとらわれず、3年先、5年先の未来から逆算した施策であるという点への理解を深めていきたい。


シートマスクの爆発的ヒットとリアル市場へシフト


――実店舗向けの「シートマスク」が品切れを起こすなど、大きな反響を呼んでいる。


発売からわずか1〜2カ月で予測をはるかに超える爆発的な売れ行きとなり、工場の生産能力が追いつかない状態が続いている。意図的な品切れではなく、自社のマーケティングシステムがリアル店舗でも確実に機能している証拠だ。

現在、美顔器「 Brighte(ブライト)」の売上高が、主力であるスキンケア「Yunth」を逆転し、家電量販店などの店頭でもシェアを急速に拡大している。

もともとEC市場での効率性追求は高度なレベルでやり切っていた。日本の化粧品市場の9割以上を占める実店舗という巨大なリアル市場を効率的に取りにいくことは、当社にとって必然の決断だ。

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