2020.09.18

楽天、国内初の高度差で山岳エリアのドローン配送に成功 将来的に出店者の物流へ貢献

白馬村山岳エリアにおけるドローン配送の様子


12の県でドローン配送、実用化へ前進


楽天は、これまで「ドローン配送による物流困難者の支援」を事業目標のひとつに掲げており、離島など物流困難地域に住む人々を支援するため、実証実験や新たな物流ソリューションの提供を、日本全国の12の県で実施してきた。現在、ドローン飛行には規制があり、市街地などで飛ばすのは難しい。まずは離島や山間部など物流に課題を持つ過疎地などでの実用化を進め、将来的にはより幅広いエリアでの実用化を目指す。

「物流困難地域で利用していただくことで社会受容性も高まり、ドローン物流のサービスも洗練されていく。規制が緩和されたときには街中でも実用化できるように準備を進めたい。フードの宅配サービスやタクシーの配車アプリなども当初はなかなか浸透しなかったが、さまざまな方が利用することで便利だと広まり、だいぶ普及してきた。こうしたことはドローン配送やUGV(自動走行ロボット)でも起こりうると考えている」(同)と見据えている。

楽天のドローン・UGV事業部は新規事業として立ち上がり、昨年、組織変更により、コマースカンパニーの物流事業の中に移ってきた。楽天の物流サービスの一環として、その他のソリューションと連携しやすいように組織体制も整えられており、将来的には楽天の出店者の配送サービス向上に貢献したい考えだ。

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