2020.09.14

エイベックス、香港発のファッションメディア「HYPEBEAST」と提携 グローバルECでも協業

エイベックス・エンタテインメントは9月14日、香港のファッションメディア運営企業であるHypebeast Ltd.(ハイプビースト)と、両社の相互成長と発展を加速させることを目的とした戦略的パートナーシップの締結に向けて、基本合意を行ったと発表した。

エイベックスグループは、「Entertainment×Tech×Global」を戦略テーマに掲げ、新たな時代を勝ち抜く「強いIP(知的財産)の創造」への取り組みを推進している。今回のハイプビーストとの戦略的パートナーシップの締結は、このグローバル戦略を加速させるものだという。

ハイプビーストは、世界主要18都市の拠点を中心にグローバル展開する上場メディア企業。100カ国以上でアクティヴな読者を持ち、SNSフォロワー2000万人、月間7000万PV、月間ユニーク訪問者数(MUV)1320万人を誇る「HYPEBEAST」を運営している。他にもEC事業やイベント事業、クリエイティヴ事業などを展開。今回の戦略的パートナーシップの締結により、両社の持つエンタテインメント領域におけるリソース・専門知識・コネクション・IPを共有することで、メディア事業や音楽事業、EC事業、イベント開発事業、エージェント事業の活性化を図る。


ファッションメディア「HYPEBEAST」

メディア事業では、最新のファッション、アート、デザイン、カルチャーを紹介する「HYPEBEAST」を通し、エイベックスグループが保有するIPのグローバル・マーケティング活動を展開し、全世界にその魅力を発信していく。音楽事業では、既存音楽レーベル事業のグローバル化を推進するとともに、新人アーティストの共同開発や、海外アーティストの新規獲得などを通じて、ハイプビーストとグローバル音楽レーベルの新設を目指す。

EC事業では、ハイプビーストが運営するグローバルECプラットフォーム「HBX(エイチビーエックス)」を通じて、日本で開発した商品の海外販売を推進する。エイベックスグループが持つ国内ECプラットフォーム機能を活用し、日本国内のユーザーへ向けて、「HBX」で取り扱う海外ブランドのアパレル商品をより利便性高く販売する計画もある。さらに、エイベックスグループが保有するアーティストやアニメなどのIPと、世界的ブランドのコラボレーションなど、アパレル商品の共同開発も予定している。


グローバルECプラットフォーム「HBX」

イベント開発事業では、ハイプビーストが主催する大規模ファッション・音楽のクロスカルチャーイベントの制作をエイベックスグループで行う。日本国内において、最先端のユースカルチャーファンの拡大を支援する。

エージェント事業では、ハイプビーストが保有するコネクション(ハイブランドやグローバル企業など)を活用した日本国内でのビジネス展開や、新規クライアント獲得による新たなビジネス開発を目指す。

ハイプビーストのファウンダーであり、メディアの編集長でもあるKevin Ma氏は、「私は日本の文化とファッションが大好きで、その巨大なビジネスの可能性を以前より信じていました。このパートナーシップは、現地の市場において私たちの存在を大きく前進させるものになるでしょう。今後の変革と、エイベックスとともにビジネスを次のレベルに引き上げることを楽しみにしています」とコメントしている。

エイベックス・エンタテインメントの取締役レーベル事業本部長 猪野丈也氏は、「世界的なメディアを持つハイプビースト社とパートナーを組めるのは、大変嬉しく思います。エイベックスや日本には魅力的なコンテンツやカルチャーがあると信じているので、今回のパートナーシップを通じて、それらをこれまで以上に世界に届けられることを期待しています。また、今後ハイプビースト社と、色々なビジネスや取り組みができることを楽しみにしております」とコメントしている。

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