アパレルブランド「KIBACOWORKS(キバコワークス)」を展開するSWOON SUPPLY(スウーンサプライ)は、年間のEC売上高が初めて1億円を突破したという。販売チャネルは自社ECサイトのみで、2025年1~12月の1年間で大台を超えた。
元々は、木材を用いたスマートフォンケースから商品展開を開始した。当初は他社向けのOEM受託製造が売り上げの大半を占めていた。同ブランドのデザイナーでもある藤井伸之代表の「自分のブランドを育てたい」という思いのもと、2019年からEC事業を強化。2021年からアパレルの展開を開始し、D2Cモデルへと本格的に舵を切った。
「KIBACOWORKS」では毎週末に新商品のリリース、もしくは再販を行ってきた。商品数を積み重ねてきたことで、最近は新商品の投入に加えて、既存の人気商品を〝再販〟として打ち出せるようになってきたという。
「人気商品の再販の訴求が効果的に機能する段階に入り、2025年は月次売り上げのベースラインが一段引き上がった。最近は売れる商品をいかに欠品させずに販売機会を逃さないかという、需要管理の重要性が増してきた」(藤井代表)と話す。
▲新型iPhone 17シリーズ対応のウッドケース現在の顧客構成は、リピーターが約4割、新規顧客が約6割だという。
2024年末ごろからはメルマガの配信回数を週1回から月13回を目安に増やしたり、ブログを拡充したり、顧客とのタッチポイントをより一層、強化した。LINEの公式アカウントやメルマガで情報を配信したタイミングに、注文数が伸びるケースが多いという。
LINEの方が購入につながるまでの時間が短く、メルマガは数時間後や数日後など、じわじわと売り上げにつながるケースが多い。
配信内容はセールやクーポンの案内ばかりではなく、主にブランドの背景を伝えることを重視している。
社名である「SWOON SUPPLY」の意味について質問されたときには、社名に込めた思いをつづったブログを案内し、「一気にファンになった」という声をもらったという。
「セールやクーポンの案内ばかりでは、必要なくなったときにブロックや登録解除されてしまうのも当然だ。まずはバックグラウンドを伝えて、好きになってもらうことが重要だ。それが買う理由になるし、その人にとっての商品の価値を上げるし、誰かに伝えたくなるブランドになる」(同)と語る。
2026年は県外の新規の顧客とも接点を持てるよう、神戸や岐阜でのポップアップも計画しているという。